えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

月組全国ツアー「ダル・レークの恋」5月26日(土)11:00から in 福岡

この作品は、1959年が初演で主演は、現役最年長の春日野屋千代さん。
プログラムの理事長のあいさつによると、演出も春日野さんになっていた・・・。すごいね。
今のトップさんの状況を見ると、そういう才能があっても演出は時間的に無理だろうな~。
組長クラスなら出来そうだが、同じ組子を演出するとなると、贔屓とかありそうで、
生徒からの不満も出そうだな。
そして1997年に星組でレビュー化された。主演は麻路さきさん。レビュー化って
どんなものなのかな~と思います。今回の月組はレビューっていうよりお芝居だったので。

ストーリーはインドが舞台で、身分違いの恋、身分の高い側の女性は、男性に別れをつげる。
いろいろあって、実は男性は女性に見合った身分の出であったことがわかる。女性を含め、
反対していた女性の周囲は、喜んで彼を迎えようとする。しかし、彼は今までの経緯から女性との
別れを選ぶ。

男性が別れを選んだときは、そうか、簡単にはくっつかないのね~と思った。
あさこさんとみほこさんはその前の「パリの空よりも高く」でも結ばれなかった。同じく、男の方が
どっかへ行っちゃった。次の「マジシャンの憂鬱」では結ばれるのか?
ラッチマン(瀬奈じゅん)が本当の身分がわかり、よりを戻そうとするカマラ(彩乃かなみ)に
「あなたは私の軍服が好きなのです」というようなことを言って、別れを告げた。
確かにカマラはひどいことを言って、ラッチマンを拒否したり、彼女の周囲からあらぬ疑いを
掛けられたりしたのだが、彼女の立場上での発言なのだから、ラッチマン、譲歩して彼女と
一緒になれば良いのにと思った。でも、男として納得がいかなかったんだろう。カマラのことは
忘れて、他の女性と幸せになってくれ。でも、カマラがラッチマンを探すという描写があり、
カマラがかわいそうであった。彼女もラッチマンのことは一刻も早く忘れてほしいものだと思った。

あと、宝塚だからしょうが無いのかもしれないけど、お芝居終了後、すぐにショーにいっちゃうのは、
お芝居の余韻に浸ることができなくて、やだ~って感じ。ちょっと2,3分、いや、1分でいいから、
間があるといいんだけど・・・。まあ、これはお芝居の種類にも寄るけどね。星組の「シークレット・
ハンター」はラストから盛り上がってショーって感じでいいんだけど。
月組の「エリザベート」を見たときは、いきなり、銀橋から人(新公トートの青樹泉ちゃんだ)が
出てきて歌ってて、余韻に浸れなかった。
ラストはいきなりショーにいっても違和感無い演出でお願いします。
今回の「ダル・レークの恋」は二人が結ばれていなかったせいもあるが、
「え、これで(お芝居の方は)終わり?」って感じだった。

各登場人物について、ちなみに席はめっちゃ後ろの方だったので、わからない人もいっぱい。
先行予約で取ったんだが、一般で取った方が良かったのかな~。でも2次先行まであったんだよ!
何で、こんなに後ろなのか・・・・。半分より前の席で抽選してよ~。
ラッチマン(瀬奈じゅん:かっこ良かった。ちょっと、「パリ空の」のアルマンドっぽい口調になっていた
こともあったけど。
カマラ(彩乃かなみ:ラッチマンに別れを告げるシーンが良かった。本当は好きなのにこんなに酷い事
を言わなければいけないなんてと。
ペペル(大空祐飛:ペペル登場まで時間があったので、ところどころつなぎのショーで
出てきてらっしゃった。ペペルは昔、カマラの祖父やラッチマンとワケありで、カマラの妹をだまして
乗り込んできた人。悪い奴だが潔い奴でもあった。
クリスナ(遼河はるひ:カマラの従兄弟。奥さんと祖母の板挟み。優しい人ではあったが、カマラと
ラッチマンの件では祖母に逆らえない感じで、カマラの恋を応援してやることは出来なかった。
でも、おいしい役だと思う。だってクリスナ、あひちゃんの印象が私の中では強く残っているので。
確かカマラと一緒に歌う場面があった。あと、背が高くて高貴な身分の衣装が非常に似あっていた。
リタ(城咲あい:カマラの妹で姉に比べて自由奔放で、ペペルと結婚しようと思っている人。でも
騙されていることに気付き・・・。次はいい恋をしてくれ!あいちゃんは他に、2幕目の最初の場面で、
エトワールでも活躍していらっしゃった。
他は長くなるので、印象に残った人たちを一言ずつ。
憲兵隊長ジャスビル(研ルイス)と相方(誰かわからん)はお笑い担当でした。ルイスさんは
福岡出身で最後、紹介もありました。親戚一同が見に来ていたとのこと。
インディラ(出雲綾)チャンドラ(越乃リュウハリラム(一樹千尋は演技で芝居を
締めていた。越乃さんはあさこさんより下級生なんだけど、組長出雲さんの旦那役でした。
ルネ(榎登也):2幕目のクラブでラッチマンのことを「アニィ」って呼んでたのが自分の壷に入った。
ミシェル(美鳳あや):クラブのマダム。そういう雰囲気出てましたよ。
アルマ(憧花ゆりの):クリスナの妻。夫を尻にひいている感じが出てました。
あと、みりお(明日海りお)くん白華れみちゃんのコンビはデュエットがあったけど、
直接、物語には絡んでこなかったので、残念。

あとプログラムで気になった点。「パリ空」からあいちゃんの写真が大きくなってあひさんと隣同士に
なっていてました。今回も隣同士ですが、あひちゃんはクリスナの衣装だったのに対して、
あいちゃんは「ファンシー・ダンス」の衣装でした。ちょっと差をつけてましたね。あひさん、
3番手で全身写真もあったし。