えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

2019年観劇記録6 朗読劇編

2019年は私の中で、朗読劇が幕を開けた。また、一つ、観に行くものが増えた。
初年度だったので、ちょっと、他の演劇と分けてみました。
「Thunderbolt Fantasy」で声優さんに興味を待ち、観劇管轄内の博多座で上演された朗読劇に「Thunderbolt Fantasy」に出演されていた声優さんが複数、出ていたことを知って、再演の時は見に行ったのが始まりでした。

7月21日12:00~ 「VOICARION 信長の犬」博多座

ミュージカルを見に行っている私としては、動きが無いと思っていた朗読劇に満足できるか分からなかったけど、すごく、満足しました。
演者さんのほぼ声だけの演技が単純にすごかった。声優を目指している人は、プロの演技を生で見れる機会だから、見に行ったほうがいいと思う。まあ、吹替えとはまた違うのでしょうが。
でも、これは演出も良かったですよ。音楽も良かった。2幕冒頭の能もあったり、想像以上に盛り沢山な舞台でした。
ストーリーも面白かった。結構、瑠璃丸の死で涙する方が多いみたいですが、私は、赤ん坊の多門に資正の母君が乳を飲ませたシーンが泣けた。(記憶違いしていないよね?)
再演では、資正の役を関智一さんが演じていたのですが、この役は通常の舞台だと、ムロツヨシさんが似合うだろうなと思った。
豊臣秀吉の役は鈴村健一さんで、「Thunderbolt Fantasy」の捲殘雲とは全く、違うキャラでしたが、最後のほうで、1ヶ所、殘雲味を感じました。
観劇当時は、知らなかったけど、今は、大分、分かるようになりました。出演者の方たちがめちゃくちゃ、声優業界ですごい有名な方たちというのが。
その後も帝劇や名古屋で再演されたけど、今のところ、資正の関さんはここだけなので、貴重だったかもしれません。

出演者:諏訪部順一朴璐美鈴村健一関智一石田彰石田彰保志総一朗井上和彦

9月1日14:00~「天つ風、飛鳥に散る花~蘇我入鹿の物語 陽~」オリンパスホール八王子
9月1日18:00~「天つ風、飛鳥に散る花~蘇我入鹿の物語 月~」オリンパスホール八王子

感想が残っておらず、思い出し。
昼と夜で結末が違うバージョンでした。
昼はオーソドックな結末、夜は何でそうなったか裏バージョンみたいな内容でした。
夜バージョンは蘇我入鹿は、山背大兄王の事を大切に思っていたんだという演出になっていました。
昼の上演後のトークで、一人(鎌足)を除いて、みんな死ぬか狂ったと指摘があって、あ、確かにと思った。
皇極天皇は女性だけど、男性の声優さんが演じるのってどういう感じなんだろうと思っていたら、思いのほか、違和感無く、聞けました。演じたのは平川大輔さん。鳥海さんが小野さんのことを「大輔」って紹介したときにすっと前に出て「はい」って言っていたな。
この後、下野さんのこと、鬼滅の刃の善逸役で「よく叫んでいる人」になったけど(私の中では、アフリカのサラリーマンのオオハシが好きだけど)、この朗読劇でも叫んでいたなーと思い出しました。

蘇我入鹿はこの時期、みつるくん(華形ひかる)も星組公演で、蘇我入鹿を演じていたので、
二人の推しが蘇我入鹿を演じていることに、萌えを感じていた。蘇我入鹿に入れ込んじゃうよね。
どちらの作品も、負けた側で、朝敵なので、悪役になってしまったけど、実はこうなったのには訳がある、という解釈が付けられていて、そこに萌えを感じることになるのだ。
宝塚90周年の時に月組で上演された、「飛鳥夕映え-蘇我入鹿-」が見たいと思う。正しく、蘇我入鹿が主人公だから。

昼の時は、中々、客席内に入れず、開始時間も遅れたので、段取りが悪いなー、慣れていないとこがやっているのかなーと思ったけど、夜公演は、普通に、客席に入れました。

内容も面白かったので、1回ずつというのは勿体なかった。作品として、DVD、Blue-ray、CDの発売をしてほしかったな~。もう一回、見たいとか、見に行けなかった人たちが買うかもだし。

この企画、続けてほしいと思ったけど、翌年以降、コロナになって、企画ができないのかな?

そういえば、何故、同じ年に「大化の改新」を扱ったもの複数があったのか、「大化の改新」からきりのいい数字ではないのにと思っていたら、年号が変わるからだったようです。平成から変わるのが事前に分かっていたから企画ができたんだな。

出演者:鳥海浩輔下野紘小野大輔増田俊樹八代拓平川大輔


12月8日13:00~恋を読むvol.2「逃げるは恥だが役に立つ」 名古屋市芸術創造センター

声優さんと宝塚OGの共演で、出演者の細谷佳正さんがとある作品で気になって、名古屋まで行ってしまった。名古屋なんて、宝塚でもみつるくん、きりやんが出演された時しか行ったことなかったのに。しかも宝塚は2月公演で、やたら、寒い時期の公演なこともあって、本当に好きな人が出ていないと、行かない所です。

細谷さんの他に、宝塚OGの、オサさん(春野寿美礼)、妃海風さん、そして、矢田悠祐くん
原作の漫画も読んでなく、ドラマも見ておらずで、初の「逃げ恥」は朗読劇となりました。

作品はヒットしているだけあって、面白かった。朗読劇と思っていたけど、意外と、動きがあった。
妃海さんも宝塚時代より可愛かった気がする。


12月15日18:30~ CNTELLING第1回公演「とりあえずウーロン茶」よみうり大手町ホール

コントを朗読でやっちゃうという企画でした。
何か、鳥海さんがめっちゃ、ウッチャン(内村光良)味を感じてしまって、しょうがなかった。
ウッチャンはコントで座長の印象があり、鳥海さんも出演者の中で一番の年長者だったので、上司やら、おじいちゃん、ボスの役とか演じられていて、めっちゃ、ウッチャンっぽい役どころだなと思った。「バーでの声優に関するコント」がいい声でしたね。
「同窓会」が何かじわじわ来て、良かった。
「見返し君」だったかの木村昴さんコント番組「LIFE」でココリコの田中さんが演じているゲスキャラに見えてしまった。
山下大輝さんが翻弄されている役だと、身長が高くないのもあってか、「Hey Say Jump」の有岡くん味を感じてしまった。山下さんも叫んでいる印象になってしまった。
田所あずささん、早見沙織さんの二人コントで、田舎のやつは面白かった。
演じられた方たちは、お笑い芸人ではなかったけど、演じるプロの方たちだったので、間が良かった。お笑いは間が大事なので。

よみうり大手町ホールって初めてでしたが、中劇場くらいな規模で、良かった。

第1回公演と銘打っているので、2回目とかありそうだったのに、こちらもコロナのせいか?2回目が無いですね。

2019年が初めて、朗読劇デビュー年だったのですが、4作品ともどれも毛色の違う作品で良かった。