えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

雪組 大劇場公演 9月21(日)11:00、15:00

ソロモンの指輪


30分と通常より短いショーで、しかも流れるようなショーであっという間の30分と言う感じでした。
舞台狭しと、舞台にいる人たちが舞台のいろんなところでそれぞれ何かをしているので、
どこをみたらいいんだ~と言う感じでした。

ざっくばらんに
鑑定士の弟子に冴輝ちはや。相変わらず、少年の声でした。銀橋で「先生をだませないぞ~」みたいな
セリフを言っていて、かわいかった。いや、早く男役の声が聞いてみたいんだが。ちなみに鑑定士はハマコさん。
その鑑定士と宝石商・未沙のえるさんの並びは二人ともちっちゃくてかわいい感じだった。
凰稀かなめと緒月遠麻は何の役だったのか、わかりづらかった。
彩那音もぼーっとしていると見逃しそうな青年の役。
山科愛のきりんは何だったんだろう・・・。
西風で沙央くらまが歌っていた。見せ場があって良かった。「凍てついた明日」のレイモンド役以来注目。
上級生のひろみときたろうに負けるな!

そうだ、やたら音量が大きすぎた。お年寄りの心臓に悪いんじゃないかってくらい。

マリポーサの花


いきなりですが、正塚先生の一番描きたかったシーンは戦闘シーンだったのではと思うくらい、戦闘シーンに
力が入っていたと思う。

で、ストーリーはハードボイルドでして、私は嫌いじゃなかった。でもお年寄りの女性がついていけるか、見ていて
心配だった。男性はまだついていけるかなと思う。まあ、その辺は、自分は楽しめたので深く考えないとして、
去年の月組がコメディ要素が多い作品だったのに、雪組ではこんなかっこいいストーリーにするなんて、
正塚先生の月組雪組の男役1,2に対するイメージが何となく、分かった気がする。去年の月組
「マジシャンの憂鬱」も悪くなかったけど、月組でもこんな作品が見てみたいと思ったのさ。

主役のネロ・水さん}の役はもちろんかっこよかった。やっぱりこの方スーツ姿が一番似合う。危ない目に
合っているのが愛する人の弟だからという理由で助ける為に危険なところへ行く。愛に生きる男で良いじゃないか。

ゆみこさんのエスコバルもかっこいい役だった。前回は水さんの恋敵でしたが、今回は親友。ネットでは
エスコバルには自分の意思が無く、水ネロについていくだけじゃんみたいな感想があったけど。ネロについて
いくことこそがエスコバルの意思なんだ~。そりゃ、自分で何かをするわけではなく、ネロのサポートをする男で
はあるが、それだけでも十分にいい男だったさ。エスコバルは友情に生きる男だったのさ。というわけで、
ゆみこさん、いい役だったと思うよ。

あと、緒月くんが良かった。この人は白い役より悪い役のほうがいい。今回は悪い役でも小者という感じ
だったのでいづれは大物の悪い役をやってほしいな。
コマは出番が少ないもののインパクトのあるイヴァン役。しゃべり方が田舎者なの。
まやさん(未沙のえる)とのやりとりがおもしろかった。何かみつるくんもしそうな役だなと思ってしまった。
新公では冴輝くんがしたんだね。
大湖せしるは、出番は少ないものの、重要人物として登場。前半は名前だけはやたら出てきた。
リナレス(音月桂)の恋人役に舞羽美海。新公ではヒロインで、今回の配役は次のバウ公演の準備と言う感じ。
まだセリフが棒読みだった。
ロジャーの凰稀かなめは、演技がまだまだだな。というか、この人って結構役を選ぶのかな。自分の身元が
ばれた時の切り替えをしていたけど、もっとやれるはず。ネロ、エスコバルとのシーンは対等ではなく、下級生と
いうのを感じちゃったし。ビジュアルは工夫してほしい。まだオールバックが似合わない。
ヒロイン・セリア(白羽ゆりは、損な役かな。ネロが危険なことをするのに反対はするものの、結局は
待つ女性になっていたし、圧倒的にネロとエスコバルの組み合わせが印象に残っているので。

最初に書いた戦闘シーンもなかなかかっこよくて良かったが、カフェのシーンも良かった。
最初にカフェで人を待っているエスコバルアリシア(天勢いづる)が積極的に話し掛けるもエスコバル
アリシアを上手いことあしらう。こういうやりとりで、エスコバル、かっこいいと乙女の心をつかんだに違いない。
ここでエスコバル様と呼ぶ人が出てきたら、成功。いや、先日見た宙組ではらんとむの役をアンソニー様と
呼んでいる人がいたので。で、その後、ネロがやってきて、ロジャーもやってきての会話のシーンも良かった。
あと、猿轡をされている緒月くんが出てくるシーン。ネロたちにあっさり弱みを握られて・・・・。マフィアは家族を
持っちゃいけねえな。