えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

花組大劇場公演 「復活」「カノン」

1月14日 11:00~、15:00~(阪急交通社貸切)
1月15日 11:00~、15:00~
阪急の貸切では蘭乃ちゃんのサイン色紙が当たりました。
日曜日の11時公演では、隣の方は年配の方で、入出が二人くらいのときから
らんとむさんのファンだそう。らんとむさんは若い頃は可愛かったそうです。
その日の夜はお茶会だそうで、誘われましたが、私は、地元に帰らなければ
ならず、お断りしました。
日曜日の15時公演の隣の二人組の1人は初タカラヅカのようで、ショーは
楽しまれていた模様。
 
今回、まっつのバウが取れなかったので、4回連続で観ました。
あと、前方席が取れていないのに、双眼鏡を忘れてしまいまして、
日曜日の11時公演では劇場でオペラグラスを借りました。そしたら、
すごく良く見えたので、15時公演も借りました。。
 
前置きが長くなりました。
 

「復活-恋が終わり、愛が残った-」

いきなり、そこからかい!てな感じで、順不同で語ります。
 
カチューシャ(蘭乃はな)とファナーリン弁護士(華形ひかる)が二人で面会する
シーンでカチューシャの演技が「銀ちゃんの恋」の小夏だった。
「嫌いになれないじゃない~・・・」演出が同じ石田先生だからね・・・。
 
ドミトリー(蘭寿とむ)がちょっと暴走ぎみだった。お姉さん(初姫さあや)からしたら
充分、暴走しているだろう。
ドミトリーカチューシャに再会してからの彼女に対する行動は恋の1人相撲と感じた。
カチューシャが恩赦を受け、ドミトリーは迎えに行くが(銀橋を渡る)、その後ろの舞台
では、カチューシャとシモンソン(愛音羽麗)の結婚式が行われており、私は
「志村、後ろ、後ろ!」的な気分だった。
それより前のほうのシーンでシモンソンがカチューシャにプロポーズをしたと
知った時のドミトリーの「えっ!」という驚きの表情がツボです。その後も、
ドミトリーがシモンソンや、カチューシャの行動に驚かされ、その時のドミトリーの
反応がいちいち何かかわいいというか、弱々しい反応なのだ。
 
過去の石田作品に出ていた人たちが印象に残る役をしていたと思う。
さやあのお姉さんや、菜那くららの子役再びとか。しかも、菜那さんは
「フィフティ・フィフティ」の時と同様に方言でした。
紫峰さんは二役。カチューシャの客・スメリコフと田舎の親父役(たぶん、
菜那さんのお父さん)。田舎の親父の役はふみかと気づくのにしばらく掛かった。
田舎の親父、良かった。
扇めぐむくんも最後の公演で二役。スメリコフ殺人の主犯役と神父さん。最後の役が、
悪役なんて~と思っていたら、再び神父として登場してきたので、やっぱり悪役では
退団させないよう石田先生の気遣いか。
医療刑務所でカチューシャを襲うウスチーノフは最初、よっちかと思ったららいらい
でした。らいらいも二役でもう一つはカチューシャの裁判でシベリア行きの判決を
下した裁判長でした。
 
役が結構いっぱいあったのが良かったです。
鳳さんのマトヴェイ検事は裁判シーンでファナーリン弁護士との弁論シーンがあり、堂々として
いて印象に残った。 
瀬戸くんの兵士役は最初にカチューシャと一緒に銀橋を渡るだけで、イマイチでした。
だいもんのミハイロフ警備隊長も台詞、出番が多かった。だいもんの歌からお芝居は始まるし。
この警備隊長はドミトリーの恋の行方を最後まで、間近で見た人なのだが、カチューシャが
シモンソンと結婚したことをどう思っているのか聞いてみたい。
まあくんのセレーニン検事は出番自体は少なかったけれど、とむ、壮、みりんと同級生で
ドミトリーを思うが故に最初はカチューシャとドミトリーを引き離す行為をするんだけど、
最後はカチューシャの恩赦の直訴状を皇帝に出してくれた人。
出番が少なかったので、最初のドミトリーとミッシィ(実咲凛音)の婚約パーティでは
コサックの歌手として真ん中で歌って踊っていました。
まりんさんのワーニコフ刑務所長は同級生にしては、老けているかも。今、思うと
まりんさんが良く演じるタイプの役と感じる。「太王四神記」で演じた役あたりと
キャラが似ている。
きらりちゃんのクララやみりおんのミッシィも適役だった。
シェンボック(壮一帆)の恋人・アニエス役の月野姫花ちゃん。いっぱい台詞を
しゃべっていた。声、アニメ声だ。まあ、そんなに変では無かったけれど。でも
あっちゃん役ほどの適役では無かった。演技がもう少し、違えば、声もそんなに
気にならなくなるのかなあ?
じゅりあちゃんはシモンソンの革命の同志・パーブロア。わざわざ「恋をしない女」と
説明有りの人。かっこいいのだけど、シモンソンといい、革命者としての活躍が
無かったので、イマイチ、見所が無い。そんなシーンを作ったら90分では収まらない
だろうが。
壮さん演じる、ドミトリーの友人・シェンボックはサブリナの弟みたいな役で、壮さん
お得意の役という感じ。ドミトリーの為にいろいろやってくれて、時には暴走する
ドミトリーに的確なアドバイスをしていた。「男の美学」という歌を歌っていた。
カチューシャという役は少女からはすっぱな女までを演じなければならなかったが、
蘭乃ちゃんははすっぱな女も声のドスを効かせていて、良かった。大人の女性を
演じられると分かったので、次の大劇場公演では、大人の女性を演じてほしいなあ。
らんとむのドミトリー。カチューシャと結婚を決めたのは愛なのか償いなのか…。
どちらの気持ちもあるんだと思う。たぶん、あんまり持ち味とは違う役だと思うけど、
妙に弱々しいらんとむもそれなりに良かった。けど、そろそろ気障な役を見たいなあ。
みつるくんのファナーリン弁護士は良い役だった。地味目なビジュアルで、決して
かっこいいって感じの役では無かったのですが、演技自体はきちんと仕事をしているなと
感じました。
 
登場人物の語りは終わって、ストーリーとか全体的なことについて。
 
カチューシャがシモンソンと結婚することにした理由が少し、弱いので、
シモンソンとカチューシャのエピソードが一つあれば良かったと感じる。
カチューシャがシベリアに発つ時、らんとむが銀橋に出てきて、主要メンバーが
舞台上で1列になって歌い出したので、もうすぐ終わるのかなーと思ったけど、
意外とそこから、まだ長かった。
で、本当のラストの演出が、退団公演か?と感じる演出だった。とむさんが
銀橋に出てきて、舞台では蘭乃ちゃんとみわっちが寄り沿っていて、らんとむ
の台詞が「20世紀の幕開けだ。第二の人生を踏み出すぞ!」というような事を
言っていたので、まさしく次のステップへの旅立ちを示していた。
その前のシーンで壮・姫花カップルが銀橋を渡って終わりっていうのも
何か退団っぽい感じがした。まあ、姫花ちゃんが退団するんだけどね。
全体的には良かったです。石田先生の前の演出作品、石田三成よりは楽しめた。
 
長くなったのでショーは別記事で書きます。