えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

花組全国ツアー 「小さな花がひらいた」「ル・ポアゾン」

やっと、書きます
 
梅田芸術公演
10月22日(土)14:00~ 1階後方上手側
10月23日(日)12:00~ 1階後方上手側
1回目も2回目もだいたい同じような席でしたが、2列違うだけで、
前の方が近く感じました。

「小さな花がひらいた」

みつるくん(華形ひかる)演じる「くろ」という役はみつるくんの
お得意(十八番)の役でした。兄貴分を慕う役。「銀ちゃんの恋」の
ヤスっぽい役。「うたかたの恋」のブラッドフィッシュの方が近いかな。
原作とは違う設定になっていました。原作では途中で逃げ出して、
戻って来なかったので。宝塚版では、おりつちゃん(蘭乃はな)の気持ちを唯一?
分かっている人として存在していたので、おりつちゃんに惚れていたんだと思う。
で、おりつちゃんと茂次(蘭寿とむ)が一緒になることを望んでいた人。
だから、茂次がおりつちゃんにプロポーズして喜んだのだ。
 
だいもん(望海風斗)の役は茂次より兄貴分の役でしたが、だいもんの落ち着いた演技は
良かったです。
役の設定を考えると、みつるくんとだいもんの役は逆の方がいいんだろうな
と思ったし、逆の役でも二人とも似合うだろうと思ったけど、くろのほうが
番手が上の役なので、しょうがないのかなあ。でも、くろと言う役は2番手に
してはそんなに重要な役でもないので、逆バージョンでもありだったかなと思う。
 
瀬戸かずやくんも大工でしたが、みつるくん、だいもんと並ぶと背が高いなー
と思いました。
こどもたちは月野姫花ちゃん演じるあっちゃんがすごかった。欠点とも言われる
姫花ちゃんの声を生かしていました。姫花ちゃん、退団後は、声優をやったら
いいのになあ。
冴月瑠那ちゃんも子役で、彼女の演じる忠(ちゅう)は喋り方に特徴があった。
すました丁寧語でした。
他にくろと二人三脚をしたじっぺいも面白かった。直前にはおにぎりを喉に
詰まらせたのか、咽ていて、茂次に「大丈夫か」と言われていたし。演じた
新菜かほちゃんは注目です。みつるくんより結構、背が低かったです。一花
ちゃんくらいかな?
冴華さんは最下級生でしたが、子どもではなく、大工でした。背が高いから
かな。170超えているもんね。
相変わらず、紫峰七海くんのおっさん演技がうまい。
 
ストーリーについては語っていませんが、大火事で両親を亡くした茂次が
家業を立て直そうとし、お手伝いにきたおりつが連れてきた火事で両親を
無くしたこどもたちとの交流を描いた作品です。東北を回るということで、
この作品が選ばれたのは一目瞭然の作品でした。でも、被災地では公演が
できか場所もあって残念。その代わり、ホールで歌ったり被災地訪問が
行われました。
最初の子供たちの自己紹介から、歌になるシーンは泣けました。
 

「ル・ポァゾンⅡ~愛の媚薬~」

みつるくん、「第5章 愛のロマンス」以外は2番手ポジションでした。
フィナーレでは大きな羽根は背負っておらず、残念でしたが。
 
えっと、今回のショーでみつるくんが耽美系が似合わないということが
判明しました・・・。似合いそうで、似合っていなかった・・・。
あと比較的最初の方で見たのですが、何かもっとできるはずと、はがゆい
感じもしました。しかし、今までショーで真ん中に立ったり、少人数での
アピールシーンの経験が少ないので、しょうがないのかなとも思いました。
ただ、某本の批評では、後半は良くなったと書かれていたので、本当にそうならば
後半の公演も見てみたかったです。

そんな思いの中、みつるくんで良かったシーンと言えば
「第三章 愛の誘惑 第11場」
みつるくん中心で男女5人で踊るセクシーな場面。女役は全員、男役で、
そのセンターがルナシーでした!そう、みつるくんと踊っていたのです。
二人が好きな私にとってはこの組合せは素敵な共演でした。
ルナシー、DVDではちょっと表情がイマイチなところもありましたが。
実際、見たときは遠めだったので、前の席で観たかったなあ。
10人が並ぶところとか良かったです。最後、みつるくんが歌っている時に
みんなが倒れていくので、みつるくんの歌がよっぽど、ひどいからかーと
心の中で突っ込みながら観ていました。
そう、みつるくん、歌は相変わらずです。初演が歌が上手い涼風さんの役、
しかも2番手なので、今までに無く、みつるくん歌っていたのです・・・。
 
あと、「第七章 フィナーレ 第23場」「アシナヨ」という曲。何かどこかで
聞いたことがあるなと思っていたら、思い出しました!韓国でバラードの
王子と言われていたチョ・ソンモの歌でした。(ちなみにバラードの帝王は
シン・スンフン)歌がヒットした当時、韓国では元々MVに力を入れているが、
この歌のMVが最高潮とも言える作品になっていて、韓国ではヒットしていると
日本で紹介されていた歌でした。
最初、とむさんが1人で歌って、途中から蘭乃ちゃんとみつるくんが登場して、
踊って、途中からみつるくんがソロで歌って、蘭蘭がデュエットダンス。
みつるくん、歌い出しの「アシナヨ~♪」は良かったのですが、盛り上がる
ところでちょっとうるさいなあと感じました。でも曲がいいので、DVDで
繰り返し、見ています。
 
それから「第4章 愛の葛藤」でとむさんとの光と影のシーンも良かった。
みつるくん、自分の個性を抑えて、とむさんに合わせて、影に徹していました。
ダンスは良かったのですが、二人とも歌は微妙でした・・・。
 
その他「第三章 愛の誘惑 第9場」が男役の群舞シーンで、みつるくんにも
りんごを投げた後、参加してほしかったなと思いました。しかし、このシーンの
ダンスの振り付けですが、昭和っていう感じの振り付けがあって、正直、
ダサいと感じたけど、何かツボにはまりました。
 
エトワールもやった芽吹幸奈さんが良く歌っていたなという印象。
少人数口になると、瀬戸さんより鳳さんのほうが真ん中になっていた。
 
みつるくんの耽美系は似合わないと思いましたが、記念と思って、
写真は買ってしまいました。オープニングの吟遊詩人とポストカードですが、
パラダイスの歌手。でもピンクのきらきら衣装は似合っていました!
みつるくんにとっては初演の涼風さんとは芸風が違うので、
違うショーが良かったのかもしれませんが、良い経験になったと思います。
 
あと、最近のショーではセクシーすぎるのでは思うシーンがあったり
するのですが、この「ル・ポァゾン」もなかなかセクシーな場面が
あったので、昔からあったのねーと分かりました。
 
トップ出演の公演でみつるくんが2番手の役をした貴重な公演でした。