えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

「A/L(アール)-怪盗ルパンの青春-」3月17日(土)昼公演

シアタードラマシティは初です。一番、後ろの席でした。
宙組トップコンビのプレお披露目公演です。

最初、タニさん(大和悠河)のマイクの調子が悪く、よりによって主役のマイクトラブルとは・・・、
見ててちょっとハラハラでした。再登場からは改善されていました。
マイクトラブルの影響もあって、最初は舞台に入り込めなかったのですが、
徐々に入り込んでいきました。
コメディだったと思うんだけど、主役以外の方たちが笑わせてくれました。
そういうわけで、印象に残った登場人物がいっぱいでした。

大和悠河:主役のアール。若かりし頃のルパン。彼女が出演している舞台を見るのは3回目。
声はすごくいい。で、初めて、やっぱり歌が駄目なところがあった。コパカバーナやその前の宙組
大劇場公演では、気付かなかっただけだったのかな?
子供っぽくなったり、大人っぽくなったり、ころころ変わっていた。髪型のせいで
いつもより頭が大きく見えた。まあ、でも基本的にビジュアルは良かったです。
陽月 華:ヒロイン・アニエス。認識して、見るのは初めて。お転婆天使のキャラは良く似合っていて
良かったです。しかし、彼女もところどころ歌がイマイチなところがあった。
もっと寄り添い系の娘役が来たら、どう演じるのか気になるな~。
寿 つかさ:ドクトルのキャラ、良かったです。「うたかたの恋」のロシェックを思い出した。
年寄りのコメディ役って。いい味を出されていましたね。
鈴奈沙也:アニエスのお母さんで悪役でしたが、アンリエットより印象に残りました。
光あけみ:アールのお母さん、出番少なかった。専科さんが演じられているのでもったいないと思いました。
悠未ひろ:悪役です。でも何か惹かれました。先日、大劇場の公演で役替わりが発表されたことで、
番手で北翔さんに越された形になったけど、頑張ってほしい!
北翔海莉シャーロック・ホームズでした。若い設定。笑いもとっちゃえば、真面目にも
なっちゃってましたね。で、歌も安心して聴ける。でも、脚本的にシャーロック・ホームズ
役があんまり生かされていなかったような気がする。
初嶺麿代:ヘタレ具合が良かった。部下とのコンビネーションも良かったです。
美風舞良:アールの乳母でルパンの作者。しゃべり方がいい味出していた。この方、
コパカバーナのときも良かったんだよな~。
十輝いりす:ローアン(アールの父)自体の出番が少なく、歌はあったけど、
主役のタニさんより下級生だし、友達の役の方が良かったかも。でもこういう役が来るということが
路線ではないということなのだろうか?
和音美桜:かっこいい男子を追っかける娘たちの中心的存在で、学生達で歌うところも
男役を両脇に置いて真ん中で歌いまくってました。歌上手ですね。私の知識不足かも
しれないのだが、何で、他の人より顔を黒くしていたんだろう。
春風弥里&七海ひろき:ワトソン&ジャコ刑事。それぞれの上司・ホームズ、ガニマール刑事の
下で笑いをとっておりました。二人とも良かった。探偵vs刑事で対立させて、両方とも
コメディ担当だった。
早霧せいな&麻音颯斗:ラウルの友だち。早霧さんの髪型が気にいった。双眼鏡で覗いたら
かっこよかった。麻音さんもメガネ姿と真面目キャラ(女にデレデレしない)で良かった。
ルイの手下:女一人、男三人も何気に気になりました。

場面としては、ルパンのレッスン中のドクトルたちの場面と、私立探偵(イギリス)vs警察(ロンドン)の
対立では部下二人がコメディ要素として効いていて良かった。
また、アニエスを誘拐するところでアニエス本人が戦っているシーンは本当にお転婆キャラであることを
示していた。
最後は、ルパンはアニエスの下を去り、結局結ばれないのね。でもそこからルパンの物語は
始まるという終わり方だった。
今回は、若手男役さんとか印象に残る人が多かった。宙組を見る楽しみが増えた。でも、
大劇場だと見つけられないんだろうな~。それを考えると、新人公演やバウ公演(今回は
バウではないが)の意義が感じれました。
大劇場よりも小さい劇場での公演で若手にもいっぱい見所があるのは演じ手にもファンにも
いいですね。今更かもしれませんが・・・・。