えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

花組バウ公演「舞姫」6月23日(土)、24日(日)14:30~

ネットでの評判が良かったので、楽しみにしていたが、
確かにいい作品だったと思う。
原作には出てこない登場人物も出てきて、原作とは異なる物に
仕上がったと思う。原作の「舞姫」に特に思い入れも無いので、気には
ならなかった。というか、観る前に原作を読んだけど、口語文ではなかったので、
読みづらくて、ストーリーをなぞっただけの読み方になったのだ。

みわっち(愛音羽麗)は、主演者として良かったと思う。恋人と自分が背負っているものの
板挟みに葛藤する豊太郎によく合っていた。、後半に見せ場が続いていたが、上手く演じていた。
エリス役すみ花ちゃんははっきり言って素顔は普通だが、鬘とメイクで見た目はドイツ人の
少女になっていた。ヒロインとして悪くなかった。

主演の二人に対してはあっさりな感想。主演者も良かったが、脇も良かったんで、
そっちに目がいったかな。
まっつ相沢は前半は日本にいて、直接、絡んでこなくて、豊太郎の手紙を読んでいるのだが、
後半、ドイツにやって来て大活躍。エリスに豊太郎と別れるよう説得する場面が良かった。
歌、上手い!!みわっちも下手では無かったが、やはりまっつは上手い。最近、宝塚を見て、
感じているのは、上手い人は下手な人や普通の人たちと声の出し方が違うと思うし、伸ばす所
はきれいに伸ばして歌えているなということ。上手い人と、普通の人(下手ではない)の違いって
やっぱりあるな~と。で、まっつはね、歌だけでなく、演技も良かった。ただ、見た感じ線が細い。
しかし花組の中では、退団するオサさんにタイプが一番似ているかも。歌が上手くて、線が細い。
みつる原芳次郎は原作には無い人物。私費で留学して、豊太郎と出会った頃は、でっかい夢を
持った人。いかにもな男らしい役だった。みつるも演技はできると思う。全ツ「うたかたの恋」の
ブラッドフィッシュも良かったし。歌はネットの書き込みとかを読むと下手だと言われているけど、
今回は、豊太郎や相沢みたいに独唱・熱唱シーンは無かったので、上手い・下手は
あまり感じなかった。普通。最初の登場シーンで他の留学生達との掛け合いの歌は曲が
アップテンポで好きだ。あと、死に際も死にそうなのに歌う。これぞ、ミュージカル!!と思いつつ、
見ていた。涙シーンなのかもしれないけれど。
みわっちもまっつもみつるくんもいい役に出会えて良かったな。

さて、黒沢親分だが、いやいや黒沢長官だったけ?を演じたちあきくん(白鳥かすが)は
私としては、「キター!!」という感じ。彼女と岩井を演じたマメ(日向燦)は注目の花組87期
コンビなのだ。かすがくんは、月組からの異動で気になる存在になっていたのだ。
今回、豊太郎の嫌味な上司をよく、演じたと思う。この人物は豊太郎の上司だから、
みわっちより上級生が演じるのが普通だと思うが(実際、あさきゆめみしでの上級生の役を見て
この役をふるべきだと思った。)、中々、良かったと思う。たまに、若手らしさが出ていたけど。
かすがくんは元々新公の役付きがいいようだ。「黒蜥蜴」は壮くんの役で、月時代の「暁の
ローマ」では祐飛さんの役だし、本公演でも同期の真咲くんと二人だけ役ついてたし・・・、
調べると古くは「シニョール ドン・ファン」ではさららん(月船さらら)の役で真咲くんよりいい役が
付いていたし、その後もみっちゃん(北翔海莉)の役をやってることが多かった。トップスター
路線では無いが、そこそこ期待されているのだろうか?87期ってトップスター路線が今のところ3人
いるが、いわゆる、他の期でいうと、84期の桐生園加や85期の彩那音、十輝いりす、86期の
緒月遠麻みたいな扱いの人がいないので、マメ共々、その路線になれないか期待しているのだが・・・。
特に87期の路線って私から見ると、似た感じに見えるので、他の期の路線は個性バラバラなのに。
まあ、とにかく花組で重要な人になっていってほしい。頑張れ~。

と、「舞姫」から脱線したので、戻ります。
ドクトル・ヴィーゼの紫峰さんも気になる人なのだが(何故、NEW GENERATIONに出てないのだ!!)、
ドクトル・ヴィーゼは左程、目立つ役では無かったな。この役も豊太郎の学問の師なので、
みわっちより下級生の彼女が演じるのも黒沢同様大変だったと思う。紫峰さんには次に期待したい。
実は、丹波役(夕霧らい)大河内役(祐澄しゅん)はもうどっちがどっちだったか覚えていないよ~。
ごめんなさい。この二人に関してはあまりよく知らないもので・・・・。本当は覚えたかったんだけどね。
一人は豊太郎を一方的にライバル視してい、もう一人は黒沢の腰ぎんちゃくだったというのは
覚えている。
マメの岩井は、わが道を行く豊太郎にあこがれつつ、かつ心配するものの、権力には逆らわず、
波風を立てようとはしない、しかし黒沢率いる3人組にも完全には馴染まずという感じ。
声が意外と高かった。このキャラには合っていたけど。「太田く~ん」と弱々しく呼ぶのが
印象に残っているが、若干、この「舞姫」の世界観にキャラが合っていないような、
でもぶち壊すまではいっていないから、まあ、いいかという感じ。
ホットワイン売りと青木くんをやった彩城レアくん。ホットワイン売りでは歌ってました~。
彼女はSKY STAGEのスカイ・フェアリーズだけど、新公主演候補なのかな~。実は、
花組には彼女の同期に気になる子がいるので・・・。
そんなレアくんよりも茶店のボーイをやっていた輝良まさとくんの方に注目してしまった。
背が高いし、ボーイ姿がかっこよかったし、ボーイの衣装が結構好き。いろんな役を
して頑張ってました。結構、早替えがあったと思う。そして彼女とは最後、出演者が全員、並んで
挨拶をするときに目が合ったと思う!・・・・勘違いだとは思いますが・・・。でも視線の先にいたので、
みつるくんと同じくらい見ていたぞ!

娘役の方に触れとかないと!
豊太郎のお母さん・梨花ますみさん妹・清役の舞城のどかさんは、
髪型も衣装も純・日本でした。明治時代だし、一幕では一緒に出ていた相沢は洋装だったので、
ちょっと違和感を感じた。普段は振袖は着ないだろう!というくらいずっと清は振袖だったと思う。
お母さんと清は物語に直接、絡まず、ずっと手紙のやりとりでした。お母さんは一幕で自害
したけれど。
エリスのお母さんは専科の光あけみさんでした。宙組の「A/L」では主役のお母さんをされていた方
だ。あの時の母親役よりも今回の母親役のほうがいい役だったと思う。
原の恋人・マリィは華月由舞さん。原が死ぬとき、故郷・日本を思って、ドイツ語をしゃべらなく
なった時がかわいそうだったな。お似合いのカップルだったけど、華月さんの素顔はみつるくんより
大人っぽく見えるね。
他の娘役さんたちは舞名里音さんがドクトル・ヴィーゼの娘さんで、愛純もえりさんが原に
絵を買ってくれ~と言われている役で、瞳ゆゆさん白姫あかりさんはいろいろな役をされていたです。
でも、二人は認識できないままでした・・・。

最後にプログラムの稽古場写真で一番大きい写真のみわっち、かわいい~。