えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

花組大劇場公演 アデュー・マルセイユ

10月13日(土)11:00~ 1階席上手側S席後方
10月14日(日)11:00~ 1階席上手側S席後方
チケットを取った会社は違うけど、2回ともほぼ同じ席だった。

前回の公演から若手がちょっと使われ出したという気がしたが(落陽のパルレモに比べて)、
今回の公演でも芝居・ショーともに前回よりも使われていた。
特に芝居は!というか、前回の芝居が全然役がなかったもんね。
ただ、みつる・めお・りせ・まあくんが4個一。しかしだいもんくんが出てきた。

アデュー・マルセイユ

小池さん演出作品は東宝の「エリザベート」、「モーツァルト!」、宝塚では月組、今年の雪組
エリザベート」しか見たことがない。今回が初のオリジナルだ。宝塚での小池さんのイメージは
サヨナラ公演担当、オリジナルでも一本物だ。今回は一本物ではないが、オサさんのサヨナラ公演だ。
どんな感じなんだろうと期待の気持ちで見ました。
ストーリーは公式の解説を参照してください。
まず、オサさんは出てきて主題歌を歌うんだが、音楽でジーンときた。でもって人の使い方が上手かった。
悪役5人組などベテランと路線若手を上手く使っていた。

ジェラール/春野寿美礼:少年院に入ってから行方が不明になっていたが、14年ぶりに故郷・マルセイユ
戻ってくる。ある秘密を抱えて。正しく、宝塚らしい主人公で、最後にふさわしい役だった。ヒロイン・アルテミスに
切れたシーンはちょっと怖かったけど。
シモン/真飛聖:ジェラールの幼馴染で若くしてマルセイユの夜を支配しているマフィア。恋人のジャンヌ
に尻に引かれている。この方は「パレルモ~」(DVD)、「明智~」を見てきたけど、今回の役が
一番良かった。見た目は美形で王子様が似合いそうだが、男っぷりの良い明るい役が似合う。何となく
だが、良い意味でこれが星組の濃さってやつなのか?と思った。ほとんどコメディ担当だが、ジェラールに
小切手を渡すシーンなどシリアスな場面もあった。楽しみな方だ。
モーリス/壮一帆:父親を14年前に何者かに殺されていて、現在は市議会議員で父親が果たせなかった
市長を目指している。婦人活動をしているヒロイン・アルテミスに勉強を教えており、惚れている。
波越警部とは違うキャラだが、今回のモーリスも良かった。挫折男が似合う!私が見た中で、「堕天使の涙
では弟子の曲を盗み、「Romance de Paris」(テレビで)では良かれと思ってやったことが失敗になったりと、
こういう役が似合う。おまけに今回はヒロインに惚れているが、後から出てきた奴(ジェラール)に持っていかれ、
駄目だしは、自分の父親を殺した奴らと知らずに、そいつらと手を組み悪いことをしていた。最後がちょっと
かわいそうだった。ダンスコンテストではジェラールとアルテミスがキスしていたのを見たのか!?モーリスの
その時の様子からきっと見たんだろうなと思う。一人称のボクも似合っていた。益々、壮くん注目だ。
まとぶんといい、壮くんといいオサさん卒業後の花組も楽しみだ!
ジャンヌ/愛音羽:シモンがパリから連れてきたスターでシモンの恋人。姉御っぷりが良かった。アルテミス
とは対象的な存在。みわっちとしても娘役ではあるが、ソロで歌うシーンなどあって、前回よりは良かった
と思う。次の大劇場公演に期待。
ジオラモ/未涼亜希:イタリアの大物ファイア。悪役5人組の黒幕。前回公演から一気に出番が増えた。
しかも悪役。歌のセリフも上手いからだし、これからもどんどん使われるでしょうね。おっさんの役だったので、
背伸びした感じではあった。主要な役で等身大の役が大劇場でもくるといいね。
ジェフ/華形ひかる:シモンの部下4人組の一人。最初のシーンでキスシーンがありおいしかった。でも
その後の銃を構えているシーンではへっぴり腰で、ジェラールの男っぷりをあげておった・・・。まあ、いいか。
前回のへたれ丘刑事とあんまり基本キャラは変らないかも。慕う人が波越警部からシモン親分になったし。
カジノクラブではセザール(真野)と共にシモンの後ろで踊ったり、石鹸彫刻をしているシーンでは4人で
歌ったり、別の役で訓練シーンではかっこいいダンスをしていたり、いろいろやっていて細かい見所は沢山
あった。次の公演からどうなるだろうね。一歩抜け出せるか!?
他の3人セザール/真野すがた、フーケ/望月理世 、ミシェル/朝夏まなと
めおちゃん・まあくんとみつる・りせが並ぶとめおちゃん・まあくんの方が背が高くてスラッとして目に付く。
みつるファンとしてはめおちゃん・まあくんが隣にあんまりこないでほしいと思ったりする。めおちゃんは、
元々キザるのが好きな人みたいなので、どんどん気障って。
この4人は今後、どうなるか見逃せませんね。一番下級生のまあくんが一番劇団からプッシュされている
ので、下剋上があるかもね。
ロベール/扇めぐむ:シモンの秘書。シモンが婦人活動に参加している他の女性に勉強を教える時間が
無いからロベールに教えてもらったらと言うと、みんなに嫌そうにされていた。ロベールがシモンの悪事を
知っていたのかよくわからなかった。めぐむくんは背が高くていいけど、お化粧がイマイチなので、研究して
ほしい。あと、まあくんの同期なので新公主演はしなさそうだけど扱いのいい生徒になりそうだね。
フィリップ/立ともみ:国際警察の創立者でジェラールの上司。立さんは本公演で卒業。出番が少なめ。
でも最後に悪役はさせられないし。でもダンスが得意な立さんに少しではあるが、ダンスシーンが入っているのは
演出家の気遣いだ。立さんは竜馬の勝海舟役が良かった。今回はオサさんとの二人芝居がほとんどだが、
渋い演技だった。
ペラン/星原美沙緒:星原さんは「舞姫」の印象が強いので、悪役なんて似合うのかな?と見る前は思って
いたけど、刑事でありながら悪いことをする小人物感が出ていた。でもまた舞姫があるから今度は悪役だった
のにと思いながら見そう。
リシャール/夏美よう:ハッチさんは善良な役より、マフィアの悪役、でも大物ではないという今回のような役が
似合うと思った。本人もこういう役が好きみたいです。
少年ジェラール/望海風斗と少年シモン/冴月瑠那:るなちゃんは注目の子だったのでこの配役が嬉し
かったんだが、二人とも良かった。かわいかった。儲け役だ。

余談ですが、クラブ(ジェンヌが踊っているクラブ)でお客さん役で輝良まさとを見つけて嬉しかった!「舞姫
以来の注目の子なので。やっぱり大きいぞ!ハマは何路線に行くんだろう?男前な男役になってほしいな。

追加で余談ですが、今回るなちゃんについてちょっと語ろう。彼女は「宝塚 おとめ」を見て素顔が結構良かった
ので注目をした。その後、宿泊先のホテルでskystageの旅系番組に出ているのを見て、やっぱりかわいい子だ
と思った。彼女の一期上のだいもんはまあくんの後に新公主演する人だろうけど、るなくんの方はどうだろうか。
90期はまだ路線が確定していないよね。でも花組の90期男役はなかなか見た目はいいと思う。るなちゃんも
そうだが、瀬戸かずや、夏城らんかもかっこいいし、名前も男前。しかしこの二人は成績が下の方なので、
あんまり出番が無い。逆に成績のいい彩城レア、煌雅あさひの方が使われている。でレアちゃんは現在、
花組では各期の路線系が務めているスカイ・フェアリーズを今やっている。(87期のマメだけは違うけど) 
舞姫」でも歌があったし今までの役付きを見ても彼女がちょっとリードしているようだ。今回の公演で
るなちゃんの評価がどう出るか、楽しみだ。う~ん、でも次の公演WSは見に行けないけど・・・。

ショーは別に書きます。