えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

星組公演 エル・アルコン-鷹-/レビュー・オルキス-蘭の星-

11月17日(土)11:00~ 2階S席下手側
11月17日(土)15:00~ 1階A席センター付近

月組の「A-“R”ex」のチケットが取れなかったので、今年最後の関西となりました。
そして今年の計画である「大劇場公演をすべて観る」を達成することができました。
ただ、最後の今回は金銭的な理由で日帰りとなりました。
来年の大劇場公演はまずは宙組を観る予定です。白洲次郎が題材になっているので、
白洲次郎の奥さんに興味がある母を誘ってみるつもりだ。宝塚と東京どっちで見ようか考え中。
雪組はタイミングが合えば、見るかな。

エル・アルコン-鷹-

事前にネットの感想でいろいろつめこみすぎとか、人間関係がよくわからないとあったので、
開演前にプログラムのあらすじを読みました。漫画は読んでいません。

ストーリーは・・・、イギリスの海軍にいる主人公・ティリアンが当時無敵艦隊といわれていたスペインの海軍
をめざす為にいろいろな人を騙したり、陥れたりしつつ、スペインの海軍に迎えられるが、結局
自分の元いたイギリスの海軍に敗れてしまう。スペインの海軍に入りたい一つの理由は自分のルーツ
(母親がスペイン貴族の血を引く)がスペインだから。他の登場人物にティリアンに父親を死刑にさせたれた
レッドがおり、海賊になり復讐を誓う。ギルタという貴族出身の女海賊も絡む。

最初のティリアンの子供時代のエピソードの後のオープンニングが映像が使われていて、海と波と鷹と
主要3人のドアップだったが、音楽も壮大で映画のオープニングみたいだなと思った。
物語が進むにつれて、引き込まれていき漫画も読みたくなってきた。結局原作の漫画を二つとも買ってしまった。
何となくだが、オープニングの後の町の場面でのコーラスが弱い気がした。

ティリアン/安蘭けい:悪いキャラで憎らしい一方で、目的の為に悪いことをしても進んでいく姿ははっきりした
キャラで魅かれるのかな~。最後の死に方もかっこよかった。
ギルタ/遠野あすか:声を低く出していて、ギルタとして毅然とした雰囲気を漂わせていてよかった。ショーとの
声のギャップに驚かされた。でも漫画読むと、舞台版はちょっと宝塚用に変更されていたんだな~と。もちろん
漫画のほうが好きだが、宝塚ではまんまやっていはいけないよねとも感じたので、しょうがないか。
レッド/柚希礼音:最初は学生で父親を死刑にされて真実を暴く為に海賊になり、ティリアンに向かっていく
のは、2重のイメージがあり良かった。でもいい子ちゃんだけのキャラだとあまり魅かれないんだなとも思った。
何だろうな~、こう、萌えどころが無かった。でもこれは次の人↓のせいかもしれない。
キャプテン・ブラック/和涼華:今回一番魅かれたキャラキャプテン・ブラックだった。すごくかっこいい役で
レッドとの並び、友情など、ぴったりだったし、ブラック自体もすごく良い役だった。この二人をお芝居で絡ませた
ことは次の世代の星組を感じさせてくれ、それが期待を持てたので良かった。漫画を読むと、レッドより先輩で
見守る雰囲気で最後まで進んでいくが、舞台ではレッドを慕う感じだった。ちょっとれおんくんもこういう役を
やれたら良かったのにと思った。レッドもいいけどね。もう2番手になったら後は、とうこさんとの対等な友情
ものより、とうこさんを慕ってます!!というような役だといいのかな~?
イザベラ/万里柚美:ティリアンの母で従弟のジェラードを愛していた。他の男と結婚しても上手くいかなかった
せいで、ますますジェラードを求めていた感じ。弱々しい女性という雰囲気。あんまりこういう女は好きではないな~。
ジェラード/立樹遥:ティリアンが憧れていた人物で、イザベラの最初の旦那からティリアンの父親ではないか
と疑われていた。数年後、ティリアンに処刑される。ジェラードとティリアンを見ると下剋上な世界だな~。今回の
役はティリアンに処刑されるのかっこよくは無かったな。ティリアンがジェラードを処刑した後に言った「母上の
ところにジェラードをお渡しします」というような事を言って、ジェラードにとっては余計なお世話じゃ!と思った。
例え、ジェラードがイザベラを愛していたとしても。
エドウィン/涼紫央:ティリアンから婚約者を奪われた陸軍の人。つうか、婚約者をロンドンに送る前日に何故、
外出したんだ~。外出しなければ・・・婚約者を奪われなかったかも、いやティリアンが別の策略をやって奪ったよね。
ペネロープ/琴まりえ:その婚約者。ティリアンに助けられて恥ずかしいこともされて、ティリアンLOVEになった
けれども結局は利用されただけ。最後ティリアンに殺されたのは衝撃だった。
ニコラス/綺華れい:思ったほど活躍していなかった。もっとティリアンとの絡みを見たかった。でも漫画読むと、
そんなものかな。
シグリット/南海まり:イザベラの2番目の旦那・パーシモンの愛人の一人で一番のお気に入りをいいことに
いろいろ富を得ていた人。イザベラ死後、パーシモンが若い嫁をもらうことになりティリアンに寄り付く。中々、嫌味
な女の役をうまく演じていたよ。前回公演とはイメージが全く違った。
ジュリエット/稀鳥まりや:ギルタ以外の娘役の中でもおいしい役だ。登場時はこんなにおいしい役になるとは
思わなかった。、おもしろいソロ曲があったし。背が低い方だったので、ジュリエットがものすごく幼い子かと
思ったら、漫画読むと17歳くらいだった・・・。レッドとも似合っていたよ。
おもしろいソロ曲で思い出したけど、エリザベス女王が出てくるシーンが面白かった。
ティリアンの子供時代/天寿光希:この役も儲け役。結構、ちょくちょく出番があったし、最後のほうでは歌もあったし。プログラム見ると丸顔なのが男役としてはまだ魅力を感じられなかったけど、頑張ってかっこいい男役になってほしい。
主演男役の少年時代の役は若手にとっては注目してもらえるし、いいよね。前回の星組公演でもあったね。

私、BL系は特に好きではないが、漫画読むと、ティリアン×ニコラスはもちろん、ティリアン×レッドもあり、
あと漫画読んだらそうでもないけど、舞台上だとレッド×ブラックの組合せもいけるな~と思った。というか、
同人誌のやおい系のネタになる漫画だなと思った。

レビュー・オルキス

いきなりトップコンビのおじいちゃんとおばあちゃんから始まって、何だ?という感じだが、面白かった。
特にじいちゃん、上手いね。

「オルキス通り」「クラブ 蘭」ではれおんくんが和くん、はややさんを従えているのがいい感じだった。
マダムのすずみんさんも色気があり、れおんくんとのダンスも良かった。
今回の公演では和くん・はややさんがコンビで使われていたよね。

「夢」ではとうこさんとしいちゃん他下級生男役たちのダンス。しいちゃん以外の下級生はのちのち、極楽鳥と
しても登場。遠めだったので、誰が誰かわからなかったけど、ダンスが上手い人がいたぞ。

「踊るカトレア」ここはあすかちゃんとれおんくんがおもしろいダンスをしていた。ダンスに対して、
組長さんと朝峰さんが歌っていた。見ていたときはれおんくんと一緒に踊っているのは誰だろう?と思っていた。
あすかちゃんだったんだね。プログラムを読んでいたはずなのに・・・。まだラゲララと出会う前のお話か。

「密林に咲く蘭」ここが一番盛り上がるシーンなのに、音楽がイマイチ大人しい気がしたので、見ててもそこまで
盛り上がらなかった。何となく花組の「ラテン・シンフォニー」と似ている感じなので、比較してしまうが、花組
盛り上がっていたぞ。でも男役さんの極楽鳥とか見れたし、ここでも和・はややコンビが目立っていたし、良い部分はあった。ロケットダンスも人を大量に投入して、花道まで人がいたロケットは初めて見た。近くにいたら迫力あっただろうな。黒の衣装は宙組と被っていたけど。

「オルキス・ダンス」ロケットダンスの後、素な感じでとうこさんが登場。オルキス・ダンスのステップを琴さんと踊りながら、教えてくれた。とうこさんの「アン・デュウ・テュロワ」というステップを数えるのが私のツボでした。

後半は感想がうろ覚えな記憶での感想となります・・・。
「愛の場所」黄色系のスーツで踊る人たち。その中には何と、娘役さんたちもいて、スーツで踊る姿がかっこよかった。
とうこさんとあすかさんの二人だけのシーンが長くてその後、一つの場面があって、また二人だけのシーンに
なって、またかよと感じたのですが、そこは短かったので、良かった。
再び、おじいちゃんとおばあちゃん登場で、大勢の老夫婦も登場してきて、しばらくしてからの大階段が出てきて、
かっこいいダンスが始まるのははギャップがあり良かった。

ところで、星組で注目の綺華れいさんが本公演で退団で残念。彼女は「ベルサイユのばら」のプログラムを
見ると、下級生のはややさんより後のほうに載っていたのに、ここ最近は扱いが良かったのでもっと活躍できる
かもしれないのにもったいないな~と思う。メガネ男子クリス良かったな~。
あと、壱城あずさと美弥るりか、公演ではどこにいるか見つけられなかったけれど、プログラムを見る限り、
本公演では壱城さんの方が役付きが良いようだ。新公も含め。この二人ともう一人注目の生徒に如月蓮がいるけど、麻尋くんに続いて、新公主演できるだろうか?もっと下級生に真風涼帆という子がいて新公でブラックを演じているが、この子にいっちゃいそうな気がする。麻尋くんが新公卒業後は研4で花組のまあくんも研4で主演しているし、ありえる。化粧顔はけっこういいし、同郷だから応援したいところだが、素顔がちょっとね、まあうまく化けているけらいいけどさ。

演出の草野先生は来年は花組・まとぶんのお披露目公演を担当される。「Red Hot Sea」と題されたショー。
期待しています。中堅(まっつ以下)を使ってくださいませ。あ、でも「あさきゆめみし」の最後のショーの部分で
理世くんよりまあくんの方が立ち位置がいいとことがあったんだった。ちょっと怖いかも。