えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

花組大劇場公演『愛と死のアラビア』『Red Hot Sea』~お芝居編~

5/31 11:00~ 2階A席、15:00~ 1階S席上手側 6/1 15:00~ 1階S席下手前方席

合計5回見ちゃいました。また、見たい、東京に行きたい。「宝塚BOYS」にあわせて
見たいと思うけど、結局は無理だな。早くDVDになって!
そういえば、日曜に見たときは、お芝居とショーで座っている人が違った・・・・。お芝居は男の人、
ショーは女の人だった。男の人は娘役が出てくると、オペラグラスを覗いていたな・・・。まあ、いいけど。
終わったあと、チケットカウンターに行ったら、その二人がいた。今度は二人分のチケットを買ったんだろうか?
今回の公演でお芝居とショー、どっちかだけ見るとしたら、ショーを取るな。

宝塚ミュージカル・ロマン『愛と死のアラビア』-高潔なアラブの戦士となったイギリス人-

土曜日の1回目の公演ほど、このお芝居、早く進んでくれと、ショーが待ち遠しかった。だって、
みつるくんの活躍度が段違いなんだもの。

最初はお芝居の内容とは関係なく、まとぶんのお披露目用ショーという感じかな。
でも、ゆうひさんが銀橋から、壮くんとみわっちが両花道のせりから登場でまとぶんの登場シーンが
かすむくらい。かぶりものをしていたので他の生徒は誰が誰やらわからなかったが、前方席になってかろうじて
わかった。ああ、みつるくんはそこにいたねとか。まっつ・みつるくん辺りは並びで大体の予想はつけられるけど、
でも本当にそうか、顔をちゃんと確認しないとね。

トマス/真飛聖

いかにもな宝塚らしい主人公。白い役。まとぶんにぴったりの役。力強い。周りのみんなから
好感が持たれる人物。でも邪魔に思う人もいたり。利用しようとする人がいたりで残念な結果に。
男の友情は描かれていたが、アノウド(桜乃彩音)との関係はあまり描かれていなかった。
トップになったらシモン親分みたいなキャラは主人公にならないのかしら・・・。

イブラヒム/大空祐飛

月組の大劇場公演でふられた役とは違っていて、上級生としての魅力が発揮された役だった。
月ではあさこさんの弟分とかだったから。「暁のローマ」での役の路線に近いかな?
長男として将来のエジプト太守になる為に育てられただけあって、頭が良いキレ者だった。
かつ弟思いだった。

トゥスン/壮一帆

役のせいで若々しい演技。今までと違う役を見れて、良かった。挫折キャラからは脱皮できるか?
脱皮してほしくないけどさ。若いのにベドウィン騎兵隊をまとめていてすごいよな。で、トマスを
すごく好きな気持ちが伝わってきていいね。

ドナルド/愛音羽

大劇場公演では男役としてやっといい役がついたぞ!トマスとの別れのシーンは良かった。
二人で故郷を思って歌う。

アノウド/桜乃彩音

男役に比重がいった分、アノウドは十分に描かれていなかったな。奴隷として再登場したときも
唐突だったし、あそこのシーン、トマスと別れから大分立っていたよね。イブラヒム、遅いよ!と思った。
あと、トマスと過ごす最後の夜は、どうやって来たんだろう。イブラヒムはトマスを助け出すつもりでいた
から、アノウドに最後の別れをされるつもりは無かったと思うし。と気になることもある。
何となくだが、彩音ちゃんには元気な役をやってほしいなと思った。か弱いイメージの役よりも。

その他は、
ヤシムをやっただいもんは前回に続き、銀橋渡り!また少年役で声が若くて目立っていました。
「トマス様!」とお慕い申し上げますという感じ。でもってトマスに悟りを開かせてもいた。「神様は
一人です」と。すごいな、ヤシム。
ナイリ・一花ちゃん、まがまま、気ままに育ってこられた人、でも最後はエジプト太守の娘として
義務を果たされることになった。出番は短かったが、印象には残った。
レイマン・まめ、さおたさんが休演になって代役となって注目して見ていたら、結構、細かく演技を
していた。笑わせる役だけでなく、こういう役もきちんとできるので良いですな。最初から悪役のチームに
いたら良かったのにと思った。
みつるくんが所属していたベドウィン騎兵隊は最初の登場でのダンスがハードでしたね。みつるくんも
だったが、何人かはひげをつけていたな。ひげをつけていてもみつるくんはかっこよかったよ。ベドウィン騎兵隊は
隊長のザイド・まりんさんヤシム・だいもん以外は集団芝居だった・・・。でもそんな中でもまっつと
みつるくんはましなほう。まっつがしゃべりだした時の声の良さはベドウィン隊に置いておくのはもったいない
くらいだと思った。歌が上手いだけでなく声もいいなと思った。みつるくんは戦利品・アノウドに切りつけられて、
逆に殺そうとするところをトマスに止められる。そして馬との交換を快く引き受けて、喜んで去っていく。
いやあ、見所は短いが、スマートな男役ではなく、泥臭い男役だったので、良かった。へタレの役は卒業だな!
ホントかよ?

最後のシーンは何だろうね。もう時間が無いからあそこで終わっちゃいましたという感じ。原作とは違う
そうではないか!エル・アルコンをまとめ上げた斉藤先生を見習えよ!まあ、上下2巻の原作だから
上手くまとめるのが難しかったのかもしれないが。谷先生としては自分が描きたかったところはちゃんと
描けたんだろうか?納得のいく作品に仕上がったんだろうか?作・演出に納得いっていないなら
変更してほしいけどね。
原作ありだからといって良いとは限らないよね。原作をどう宝塚の舞台に仕上げるかは演出家の腕の
見せ所だし。花組の次の公演も原作ありだけど、大丈夫かな?脚本を作るときは演出の先生だけでなく、
複数の人で作ったらいいんじゃないかな?脚本に口出しするとしたら、組のプロデューサとか上の人たちが
この生徒にはこのくらいの出番をとか要求するくらいだろうしね。

ショーは長いので、別で書きます。『ショー編その1』 『ショー編その2』