えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

雪組ドラマシティ公演「カラマーゾフの兄弟」12月21日(日)12:00~

原作は全く読んでいません。昔名作を紹介するバラエティ番組でケンコバさんが説明しているのを
見たくらい。あとはプログラムで内容を確認。
なかなか見ごたえのある作品だった。

注目はコマ(沙央くらま)冴輝ちはや
プログラムのコマ・・・、顔がふっくらしている。もっとシャープさがほしい。ついでに隣の大月さんも。
まあ、舞台上ではわからなかった。注目の割には双眼鏡で見ていない気がする。
でもコマの役はカラマーゾフ家の中で唯一、良心を持ち合わせたアリョーシャ。(ロシアでは本名を
簡略した愛称があるんだね。アンナ・カレーニナでもあったし)聖職者なだけはあるよな。というかあの
親父の元でよくこんな風に育ったよなと思うような人。他の3人(スメルジャコフ含む)は屈折したところが
あったのに。いい奴過ぎるキャラは逆に好きになれないこともあるが、出番がそんなに多くは無かったので、
そんなことはなく、コマ、良かったよと思っています。
冴輝くんはコマ・アリョーシャと同じ聖職者でして、目立つ役でした。今までよりも成長しているが、
やはり10代後半くらいの役に思えた。まだ若いねと思った。

他には、スメルジャコフ(彩那音イワン(彩吹真央に真実を告白するシーンのひろみの演技が
良かったです。ひろみはいい役、おいしい役をちゃんとものにしているなと思う。主人公のライバル
役を見てみたい気がする。
イワンの雰囲気、なんというかちゃんとした主張を持っているところはかっこよかった気がする。最近の
ゆみこさんの役はかっこいい役が続いていないかい?
水さんのミーチャも良かったな。でもこのミーチャならが逆に女を手玉に取ってほしかった。そんな役を
水さんに期待しています。
グルーシェニカ(白羽ゆりは原作どおりにしていたら、宝塚のヒロインとしてはアウトだったような気がする。
原作読んでないけど、舞台を見ての予想だが。最後はミーチャを選んだという点で宝塚ヒロインとして
演出家(齋藤吉正)が成立させたかな。原作ではもっとしたたかな女のような気がする。もっとミーチャを
利用して翻弄させていたのではないだろうか。白羽さんは大人の女を演じたほうが良いよね。
アリョーシャに好意を寄せていた車椅子の女の子も印象に残った。役名をちゃんと覚えていないが、
プログラムで確認するところ、リーズ(愛加あゆ)で良いのかな?
グルーシェニカの元恋人も目立っていた。
フョードル(未来優希)は本当に悪党だな。

裁判の場面が迫力があって良かった。
重い話だからショーはないだろうなと思っていたら、あったので良かった。でも本編を全く彷彿させない
ノリノリの音楽だったけど。
逆に裏でやっている「忘れ雪」ではショーがあるかなと思っていたらなかった。あっちこそショーをやって
本編の憂さ晴らしをしたかったような気がする。

次回の雪組は、大劇場公演。月組バウのついでに見ようと思っている。