えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

花組「ミー & マイガール」梅田芸術劇場

7月18日16:00~ ジョン卿:愛音羽麗 ジャッキー:壮一帆 ジェラルド:朝夏まなと
7月19日16:00~ ジョン卿:壮一帆 ジャッキー:朝夏まなと ジェラルド:愛音羽

花組版の「ミーマイ」を見ました。登場人物ごとに語ります。

ビル/真飛聖
月組の二人のビルよりかなりはっちゃけています。まとぶさんのこんにはっちゃけた役は
久しぶり。「アデュー、マルセイユ」のシモン以来かな?そのシモン以上にはっちゃけていた。
まとぶさんがここまではっちゃけられる人とは思いませんでした。やっぱりトップになってからの
役はまとぶさんの本領発揮できる役ではなかったのかな~と思いました。このビルを見たら、
月組でやった「パリの空よりも高く」のようなコメディが合いそうと思った。
とにかく月組の二人のビルの面影はなく、真飛聖のビルだった。はっちゃけ過ぎてはいるけど、
決めるところは決めていたし、かっこいいし、歌は上手いほうだし、良いトップさんだ。

サリー/桜乃彩音
まとぶんのはっちゃけぶりに合わせて彩音ちゃんもはっちゃけいた。これぞ、トップコンビだと
思いました。歌はちょっとあぶなっかしいところもあった。役としては悪くは無かった。
あんまり語れないや・・・。

ジョン卿/愛音羽
みわっちはここ2年くらい女役が多くなっているけど、ちゃんとおじさんの役も出来る人だな。
なかなか渋い演技ができていて良かった。

ジャッキー/壮一帆
オペラグラスで除いたら顔が怖かった。メイクがイマイチだった。あと声もほとんど男役のとき
と変わらなかった。ぶっちゃけ、無理して女役をやっているように見えたので、壮さんには女役は
今後させない方がいいのかなと思った。まあ、もう無いだろうけど。いや、本来女性なんだけどね。
「オグリ!」で歌が良くなったと思ったのだが、今回はイマイチだった。歌い上げる歌は良くても
テンポのある歌は苦手なのかな?

ジェラルド/朝夏まなと
似合っていた。あと、「ラブ・シンフォニー」の頃から比べたら歌が良くなっていた。
えりたん相手によくやっていた。

ジョン卿/壮一帆
ジャッキーより、こちらの役が合っていました。以上。あんまり語ることは無いな・・・。
比べるのも何だが、みわっちのほうが渋いおじさんの演技ができているかな。壮さんはジョン卿の
ような役も初めてと言っていたしね。例えば、「ファントム」で主人公のお父さんの役は壮さんより
みわっちの方がいいのかなと思った。

ジャッキー/朝夏まなと
常時、かわいいわけではないが、角度によっては美人に見えた。思ったより役に合っていた。
みわっちのジェラルドよりは、完全に背が高かったが、お似合いのカップルに見えた。
しかし壮さん同様、声を女らしくしていなかったな。でも歌は良かった。
今回、まあくんが良かったと思えたことが、収穫かな。まあくんの主演公演を見ておらず、
大劇場公演、全国ツアーではあんまり大きい役がついていなかったので、分からなかったけど、
これくらいできる人なんだなとわかりました。

ジェラルド/愛音羽
去年の月組版では学年が下の方ほど、この役に合うと感じたので、大丈夫かなと思いましたが、
いや、みわっちも合っていたよ。学年じゃなかったのね。役作りの方向性を間違わず、持ち味が
その役に合えばいけるんだな。確かに東宝版はおじさんがやっていたしねえ。

マリア/京三紗
サリー同様、まとぶさんに合わせたがごとく、博多座よりもはじけていました。
パーティーの予行練習のシーンは好きだ。博多座DVDでランベスウォークでジョン卿も
踊りだしたとき「キャー」と絶叫するのが好きだったんだけど、それが無かったのが残念。
でも京さんのマリアは好きです。

パーチェスター/未沙のえる
やっぱり動きがおもしろかった。背が低くてちょこまかしているのが良い。
ちなみに博多座でビルがボブの手紙を読むところでマギーパーチェスターが「Please turn over」の
発音をしつこいくらいにビルに指導していたのはマギーバージョンだったのね。

以下ランダムに。
みかちゃん(紫峰七海)マメ(日向燦)が見た目を工夫していて感心した。
みかちゃんはジャスパー卿でおじいちゃんなのだが、ふとっちょにしていた。
マメはバターズビー卿でお酒の瓶をだいたい持っているのだが、赤ら顔にしていた。
みかちゃんのおじいちゃんは中々健闘していたと思うが、やっぱりもう少し上級生にさせたほうが・・・。
2幕冒頭のジャッキー、ジェラルド中心のタップシーン(「太陽が帽子をかぶっている」)で、
バターズビー夫妻とたぶんワーシントン夫人がお茶をしているのだが、そこの小芝居が面白かった。
バターズビー卿がバターズビー夫人(初姫さあや)とワーシントン夫人の視線を逸らして、
その隙に酒を飲むのだが、夫人に見つかってしまうという。同期で夫婦ってのは新公でも
やったことがあるらしいが(「ファントム」)、大劇場でやってほしかったな~。ああ、本当に
マメちゃんの退団は残念すぎる。
私注目の芽吹幸奈さんがチーフメイドをやっていてソロ歌有りでした。新公学年とは思えないほど
既に貫禄のある方で、組長と並んでも負けていなかった。
ランベス乞食の役が輝良まさとだったんだけど、薄暗くて全く面影を感じられなかった・・・。
いつもはでかくて顔が特徴的でわかりやすのに。今回は座っていて顔も見えなかったしな~。

ショーが博多座版と同じ構成。最初の歌う青年3人組。3人とも歌がイマイチ。頼りない歌だった。
3人いる内一人は歌の上手い子を入れたら良かったかも。でも私注目の冴華りおなさんは他の二人より
背が高くちょっと目を引く。ちゃんとロケットもあったぞ!もちろん衣装も同じ。次の歌う紳士・淑女の
3人組は月野姫花ちゃんにガクッとなった。去年の博多座初日の蘭乃はなちゃんと同じ現象。同期だ・・・。
異動してきた天咲さんが先に新公やるし、姫花ちゃんは相当頑張らないとヒロイン役は回ってこないだろうな~。
次に階段でのダンスから始まるシーンは、階段をどうするのかなと心配していたが、やっぱり
心配したとおりだった。幅狭の階段がやっぱりしょぼかったよ・・・。

さて、花組版の「ミーマイ」も大いに楽しみました。次はいつあるんだろう。しばらくは大劇場では
ないだろうな~。それこそ10年後くらい?