えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

宙組大劇場公演ミュージカル「カサブランカ」 11月22日(土) 11:00~

座席は、下手前方側。
観劇前には映画を観ていませんが、観劇後、映画を観ました。での感想。
一言で言うと、良くできたミュージカルです。私は合格点をあげます。えらそうにすみません。
映画が昔の作品なので、退屈で、つまらないものだったらどうしようと思ったけど、楽しめました。
エンターテイメントでした。正直、映画が90分か100分くらいらしいので、1幕物にして、ショーとの
2本立てでいいじゃないかと思っていましたが、上手く2幕物にまとめていたと思います。しかし、
映画を観た後は、やっぱり1幕物にして、ショーとの2本立てで良かったのではと思い直しています。

順不同にざっくばらんに。
・リックの店のセットは良かった。盆が回って、テーブルのある店内と奥のカジノをやっている
店と両方見れるようになっていた。しかしリックの部屋はほとんど見られなかった。1,2回くらい?
・リック(大空祐飛)が最初に銀橋でたばこをオーケストラボックスに捨てていたけど、あれ、本物では
ないよね?火を消さずに捨てていたから火事にならないか心配になった・・・。
かっこ良かったですよ。でも、私は花組ではないゆうひさんには惹かれないのだろうか・・・。
何だろう、ハマリまではしない、ミーハーな気持ちにはならなかったです。
・イルザ(野々すみ花)は、私の席から見たからかもしれないが、椅子に座っているときに体型が太く見えた。
服の着方のせいかな?このイルザは「下手すると、嫌な女になってしまう」という意見をネットで見かけたけど、
嫌な女には感じなかった。たぶん、見ているうちに私が肩入れしていた主人公:リックのほうをイルザは
本当は好きなんだと分かったからだと思う。これでラズロを選んでいたら、嫌な女と思ったかもしれない。
・ラズロ(蘭寿とむ)もいい奴なのだ。だからリックとイルザのお邪魔虫とは感じない。イルザをリックに託そうと
したし。ラズロでの印象的な場面は、地下での集会シーンとドイツとフランス国歌の歌合戦。銀橋を渡るときに
初めて気づいたけど、目の上に傷があった。映画でもあったんだね。
・で、ドイツとフランス国歌のシーンは確かに迫力があって、良かったのだが、カラブランカはフランス領だ、
ドイツ人の好き勝手にはさせないとはりあっても、フランスだって、植民地にしているだけだろ!と冷めた目で
観てしまう。地元民はフランス国歌を誇りに感じるか? この時代の欧米諸国が自分たちは正しいと主張して
も、所詮は他所の土地を植民地にしているからなあとつい思ってしまう。たぶん、もっと前の時代だとそうは
感じないのだろうけど。作品はそういうものを割り切って楽しむものかもしれないが。
・シュトラッサー少佐は悠未ひろだったが、そろそろ、ともちんの悪役に飽きてきた・・・。ごめん。
どれもこれも似たような悪役で演技もワンパターンになりつつある。ので、次回作は思いっきりいい人の役を
やってください。
・北翔海莉の演じたルノー大尉はおいしい役だった。でもスターがやる役ではなかった。途中で歌いだしたとき
違和感を感じたもん。この役を路線以外の人がやっていたら、ここでは歌わせないだろうなと思った。専科さんや
上級生がやる役、路線がやるとしたら、既にかなりの上級生になっている路線かみっちゃんみたいな芸達者な
路線がやる役だな。もし、今の雪組だったら、キムはしないかもと思う。キムも芸達者だとは思うけど。
キムはサムか、もしくは、ゆみこさんがルノーやって、キムがラズロとかかな?
まあ、でもみっちゃんはよくやっていた。ルノーのおやじのいやらしさを出す面では、まだまだと感じ、
若さを感じたが、それはスターさんだし、上から目線ですが、現時点では許そう。
・萬あきらさんのサムは好きだ!映画を観た後だと、余計そう感じる。萬さんの役作りなのか、小池先生の
演出かはわからないけど、このサムはいい。ボス(ラズロ)を思っているのが伝わってきて暖かいキャラだ。
・十輝いりすさんはセザールとカーティス夫。カーティス夫は初老で夫婦でカラブランカにバカンスに来て、
いて、他のアメリカに行きたい人々と違ってゆっくりしている。セザールは、映画にない役でリックの昔の
仲間で、過去の回想シーンに出てくる。その回想シーンが十輝さん中心にリックの周りでダンスしていて、
目立っていました。でも、新公ではこの役、けずられたのよね。もったいない。
このセザールはうらやましくなる役でした。みつるくんにもこういうピンポイントででも目立つ役が来ると
良いのにと思った。ええ、こないだの衛兵隊は十分、目立っていましたよ。でも、その他大勢感がぬぐえない。
・ヤン(凪七瑠海)とアニーナ(花影アリス)はアニーナに見せ場があったな。リックと絡んでいたし。
・店の従業員は、いろいろ個性的。春風さん、すっしいさんとか。鳳樹いちくんを認識しました~。
・下級生が少しだが、ソロで歌っていた。
・プロローグで春瀬央季さんを発見。気になる下級生さんなので、嬉しかった。下手側にいますよ。
・ショーで鳳翔さんに華やかさを感じた。ショーだと凪七さんは男役のままでいいと思いました。お芝居
だと男役度が低く感じるのかなあ。下手側にいた二人なので、観察しました。蓮水くんは下手だったので、
あまり観れず・・・。

舞台の内容・出来とは関係無いけど、蓮水ゆうやが春風さん、鳳翔さん、凪七さんとショーでの銀橋渡りや
階段降り、衣装ではっきりと区別されていたのが残念だった。でも、これからも応援するさ!
役も良かったし、思っていたよりは出番があったし。
凪七さんも、プログラムはスチール写真が大きくなっていたのに、ショーや最後のフィナーレの立ち位置は、
春風さん、鳳翔さんより下だったなあ。何を基準にいろいろ決めているんだろうな~。