えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

花組大劇場公演「虞美人」続き

前回の語りから更に、3月21(日)15:00~、3月22日(月)11:00~、15:00~に観劇しました。
21日と22日11:00公演は1階前方下手席、22日の15:00~は当日券でB席で観ました。22日は他の方のレポを
観ると水さんとかが観に来ていたようですが、全く気づきませんでした。あとB席で観たときは2階席は空席が
多くて寂しかったです。連休最終日の午後から観劇ってのは少ないのでしょうか。

さて、登場人物毎の語りの続き。ここからは3連発の観劇も含んでの語りです。

劉邦父/月央和沙
「オグリ!」で大夫(よぼよぼのおじいちゃん)をやったから、今回もこの老け役が回ってきたのでしょうか。
最初の登場シーンで酒が入ったひょうたんの筒を持っていました。あと、項羽の人質になったときは娘役さん
たちの中一人男役さんでした。所々、農民というのが感じられる台詞を言っていました。
あとは、秦軍の役もやっていました。

章邯/浦輝ひろと
秦軍の代表と言えば、この人。1回目を観たときは語るのをスルーしようと思ったのですが、2回目以降を観て、
声が良いなと思ったので、書いてみます。章邯の登場シーンで自ら銅鑼を叩いているのですが、
それは必要ないと思う。
あっという間に倒されます。横たわって剣に指された状態で楚軍に抱えられて退場するのですが、本当は、
章邯は項羽軍になるんだけどなあ。
浦輝さんは他に一番最初のシーンで医者としても登場。
スカイステージのタカラヅカニュースのきらきらトークでふみかちゃん、扇さんと一緒に出ていました。

樊噲/夕霧らい、蕭何/瀬戸かずや、曹参/鳳真由
この3人組は劉邦の部下で、役としては、いわゆる、にぎやかし的なものを担っていました。本当に劉邦
慕っているのに、劉邦項羽に負けたとき、「私は誰も愛したことがない」と歌うシーンでこの3人が思い
出されて、それは無いだろう!と思いました。女は誰も愛したことはないかも知れないが、部下とか周りの人
には愛情はあるような歌詞にできなかったのかなと思う。と劉邦語りになってしまったので、戻す。
樊噲は劉邦大好き人間で、劉邦が軽んじられると「何だとー」と怒る人。3人の中では一番個性がはっきり
しています。
蕭何は本当は軍人ではないのですが、今回は軍人と言う感じでした。韓信が漢軍に来たときは鎧姿では
無かったけど。
曹参は銀橋渡りの時に看板をもって渡っていた気がする。
とにかくこの3人は台詞も多く、アクションもあり、銀橋渡りもあり、他の同じ学年の人たちよりおいしい役
でした。本人さんたちもやりがいがあったのでは無いでしょうか。

王陵/彩城レア
上手から登場してきて、台詞を言った後、歌を歌い、ヒロイン:虞美人と会話し、恋破れて、上手へ去って
いきます。同じところから項羽も出てきて、人を斬って来たと言う。そしてそれが王陵だったと言い、
「ええ!何じゃい、王陵はもう出てこないのかよ!」とびっくりでした。本当に一場面で短い出番でしたが、
ソロで歌い、虞美人と絡むので、印象には残りました。歌は上手でした。

居酒屋の男、項伯/煌雅あさひ
居酒屋のシーンでは大勢いる中、中心になって歌って語っていました。とにかくそのシーンを引っ張っていま
した。項伯よりこちらの印象が強いです。
項伯さんは、まっつ・張良と絡むシーンでは対等に見えて、新公学年にして既に貫禄がある方だと思いました。

項荘/祐澄しゅん
「鴻門の会」で苑増先生に言われて演舞の途中で劉邦を殺そうとします。ですので、演舞では中央で踊ってい
ました。後ろには韓信(みわっち)やふみかちゃん、まあくんなどがいて、おおーと思っていました。ただ、
役としての見所がこの「鴻門の会」のみでちょっと他の男役同期に比べたら物足りないかと思います。

鍾離昧/輝良まさと
項羽軍としてめおちゃん、みつるくんと並んでいて中々目立つ位置にいましたよ。銀橋も渡っていたのですが、
そこでは並びが上手から、項羽、季布、鍾離昧、苑増先生、衛布だったので、銀橋で貴重なセンターの位置に
いましたぞ。めおちゃんとの並びは大きい人同士で鎧姿も似合っていて良かったです。台詞もそれなりにあり、
苑増先生を首にしないでくださいと項羽に土下座するシーンが印象的です。
でも、最後は戻ってこなかったけどね。

その他の人物だと、居酒屋で桃娘に絡む男の一人に真瀬はるかさんがいて、いい感じで感じの悪い男を
演じていました。
銀橋に出てきた若華(天咲千華)が中々、可愛い。この人の舞台化粧は割りと好きだ。
牢獄のシーンで初姫さあやさん芽吹幸奈さんなどの美声を聞くことができて良かった!

さて、登場人物以外では、
秦軍と言えば、最初の方に出てくる殷通の7000近くの兵も秦軍なのに、衣装が青色だった・・・。ここは秦軍
だから緑色にしとくべきではないか?と思った。衣装の節約ってやつか。
衣装と言えば、けしの花の乙女の衣装がちょっと、好みではなかった。腰に着いているヒラヒラ部分はスカート
ではいけなかったのかな?前だけ開いていて何か嫌だ。
オグリ!の巨大な馬に通じるセットが出てきました。今回は項羽が乗っていました。
最初の方で項羽が殷通を殺した後、銀橋で「私には羽がある」を歌うシーンが好きだ。みつるくんも出ている
けど、その後ろの秦兵たちも「誰もが王になれる」という歌詞を各自の思いで歌っているのが良い。きっと
衛布も自分も王になれると思って歌っていたんだろうな。「誰もが王になれる」で思い出したのは、月組
「暁のローマ」で「男は王になりたい」という歌があったことを思い出しました。
ショーが「太王四神記」ほど楽しめなかったので、物足りない。壮さんが娘役さんたちと踊っていたが、
その前の「相棒」でもそうだったので、違う演出が良かった。木村先生もプロデューサーも前の公演と同じに
ならないように配慮してほしい。
22日の15時公演で、まとぶん中心の男役さんたちのシーンのみつるくんをオペラグラスで見て、改めて、
私この人好きだと思った。みつるくん、かっこいいよね、顔は。全体を見ると、スタイルは良いとは言えないが、
顔は良いと思う。今回の衛布も最初はビジュアルが気に入らなかったが、段々、慣れてきたのか好きになって
きたし。

最後に彩音ちゃん、卒業、おめでとう。あなたを認識して見たのは「うたかたの恋」が初めてでした。あの
ときの印象はおささんより顔が大きいでした・・・。あれから色んな役をしているのを観たけど、たまに変な
役もあったけど、いい役もありました。まだまだ公演は5月までありますが、悔いの無いように頑張れ!