えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

月組大劇場公演「バラの国の王子」「ONE」

3月26日(土)15:00~ JCB公演 B席中央
3月27日(日)11:00~ 下手前方席 15:00~ 下手前方席
 
土曜日は2階のA席を無くせばいいのに・・・と思うくらい2階のA席には人が座っていませんでした。
B席には私も含め、そこそこ人が座っていたのですが。
日曜日は連続で同じような席に座っていたので、生徒さんに気づかれなかったか、すごく心配でした。
あれ、この人1回目の公演にもいたよねえ、みたいな。どうなんでしょうねえ。
もし、気づかれていたら恥ずかしい。
というか、何でしょうね、どのプレイガイドの先行抽選販売で取っても(1枚)、最近は下手前方席が当たる。
前なので、生徒さんの表情が良くわかって、良いので、贅沢は言ってはいけませんが、
でも違う場所(やはりセンター席)でも見たいなあと思ったり。
 
では、ランダムに感想を。

「バラの国の王子」

土曜日は遠くから見たせいか、普通に見ていたのに、日曜の11時公演は泣いた。近くで見ると、家臣たちの
コーラスに圧倒されたりで感動が増したんだと思う。でも15時公演はちょっと眠ってしまった。1列目だったのに。
舞台上から生徒さんに気づかれたかな?と申し訳無い気持ちだけど、午後は睡魔が襲ってくるんです。
初見だと大丈夫だけど。
 
全体的に絵本っぽいなと思いました。木村先生はこの作品といいオグリといい、メルヘンちっくな演出を
極めればいいと思いました。子供にはわかりやすくていいのでは? 大人のディープなヅカファンには
受けないかもしれないけれど。
今回のはたまにある親子でタカラヅカ観劇の企画に向いていると思います。
 
上にも書いていますが、大勢で歌っているので迫力はありました。80人いる甲斐はあります。
ほぼアンサンブル化していますが。でも下級生もそれなりに家臣役で結構な時間、舞台上に出ていたので、
全く出番が無いよりはいいと思います。
 
ムラの青年達のダンスナンバーシーンがいい。振り付けが何か、かっこかわいい。
「ベルばら外伝の衛兵隊」並みのワクワク感。植田紳先生だったら、主な配役に載せるだろうなあ。
一応、8人中、上級生4人には台詞もあったし、短いソロ歌もあったし。メンバーのイケ面度が高いのですが、
貴千碧くんがやっぱり私好みのイケ面でした。センター分けの髪型が似合っていた。
華央あみりくんも良い。美翔かずきくんはまたカチャに似ているなと思いました。
園加ちゃんのバウ公演で覚えた端羽奏都くんも分かりました。
綾月せりくんと彩央寿音くんは久しぶり~という感じでした。前回の公演では認識していなかったので。
 
バラを愛する王子の子供のときがみくちゃん(花陽みら)だった。この役も主な配役に入れるべきだと
思うのですが。
台詞はちゃんとあるし、ソロでも歌っているんだから。でも、みくちゃんがトップさんの子供時代を
やっているのは単純に嬉しい。路線っぽいじゃない。かわいかったし。
でもみくちゃんの後に野獣に変えられたきりやんがいきなり登場するのは変。成長し過ぎでしょ!
ここはやはりみくちゃんが野獣になるべき、というか子供の野獣も見てみたい。
 
ムラの青年たち、鳥達、家臣たちの中で、一番おいしくないのは家臣かなと思いました。学年の割りに。
鳥達は若手で揃えていたのですが、団体行動をしていて、コミカルだったので、グループとして
目立っていました。
でも前方席で見ても、誰がどの鳥かの区別が私にはつきにくかったです。だいたい、メンバーの顔を
覚えているのですが、衣装は同じで、髪型がみんな似たような髪形(前髪を立てている)で、
分かりにくかった。何となくは分かったのですが、煌月爽矢と輝城みつるが最後まで分からなかった。
この二人は分かりやすい顔のはずなのですが。
自分はまだまだだなと感じました。他の4人(紫門ゆりや、珠城りょう、沢希理寿、響れおな)は分かったけど。
ムラの青年たちのほうが衣装や髪型がそれぞれ違ったので、認識しやすかったです。
 
家臣たちはライオンの一色さんの動きがわかりやすくて良かったです。どーんと構えてて。
前で見たときは、あの動物達の顔は何で出来ているのか観察したけど良く分からなかった。
たぶん発砲スチロールだよね。制作過程が気になります。
 
ムラの娘たちの役の子達が最後は王様の家来で登場していましたね。小さいんです!明らかに。
 
妹君(彩星りおん)のビジュアルが良かったです。彩星さんはかわいい娘役よりこっち系がいい。
声にも迫力があって。新公でこの役をみくちゃんがやるんだけど、見てみたいと思いました。
 
清き仙女(花瀬みずか)はおいしい役。近くでみたけど、こちらはかわいらしいビジュアルでした。
研16の副組長さんですが。
 
ベルの二人の姉(星条海斗、憧花ゆりの)も典型的なわがままな姉達に描かれていて面白くて良かったです。
マギーは横顔が美人でした。
 
ベルの蒼乃夕妃さんは今回の役は悪くは無かったのですが、羽桜しずくさんならもっと
似合っていただろうなと思いました。まりもちゃんは大人っぽいですからね。
 
野獣とベルの台詞に「お馬鹿さん」と出てきたのが、聞いていて恥ずかしかった。
 
きりやんの野獣は野獣にしては美しかったと思うんです。だって、思わず舞台写真を買ってしまったから。
家臣たちがベル様に会うのか会わないのか問い詰めた時に出た野獣の「恥ずかしい」という台詞が
ツボにはまりました。
何か、この野獣さんはもっと自信を持って!と応援したくなるようなキャラでした。
 

「ONE」

オープニングの衣装は娘役さんたちもパンツスタイルでかっこよかったです。
皆がU(V)の字で並ぶ場面ではみくちゃんを見つけました。
 
次のまさおくん(龍真咲)とみりおくん(明日海りお)の場面、2階席の時は退屈でしたが、
1階席の時はみくちゃん探しでロケットガールのメンバーばかり見ていました。結局、みくちゃんは不明で、
憧花さんと萌花ゆりあさんしかわからなかったです。
このシーンを観ると、まさおくんとみりおくんはまだまだ若いのが似合うなあと感じました。
みりおくんはともかく、まさおくんは研10を越したので、こういうのは似合わなくて、大人っぽいのが似合う人に
なってほしいです。しかしこの二人はコンビとしては良いと思います。
 
次のクラシックの音楽に載せてのダンスシーンはきりやん以外の男役は頭にはバンダナをしていましたが、
衣装がスーツでしたので、宇月颯くんをここで見たかったですね。いなかったのが残念。次のシーンの為に
いなかったのですが。
まりもちゃんが男役の中で紅一点で(衣装も赤いドレスだった)、踊っていましたが、男役と一緒に踊っても
男役に引けを取らない迫力のあるダンスだと思いました。
 
中詰めはいろんなギネスNo.1が出てくる、ごちゃ混ぜ感のあるシーン。
司会がみりおくんでアシスタント4人を連れて銀橋を渡ります。その4人が宇月くん、紫門くん、鳳月杏くん、
珠城くん。
ここは煌月くんではなくて、鳳月くんだったことに「あれ?」と思いましたが、煌月くんは前のシーンに
出ていたので、このメンバーに入れなかったんですよね。
それにしても、アシスタントの衣装があの評判がイマイチだった「レッドホットシー」のパレードの
衣装だったことに反応。評判がイマイチだったのに、再利用されたとは!
確かに演出家が同じ、草野先生ですからね。草野先生的にはお気に入りの衣装だったんですね。
まあ、「レッドホットシー」の座談会でこだわっていた感じだったものね。衣装は壮さんからみつるくん、
めおちゃんたちが着ていたタイプのもので、パンツには新たに飾りがつけられていて
バージョンアップしています。
 
いろんなギネスno.1が出てきたのですが、ギャング(まさおくん)が鉄砲でみんなを殺すシーンは
ポカーンとなりました。あれ、笑っていいのかな?と思っちゃいます。お笑い芸人のコントならいいけど、
ジェンヌはなあと思います。
まりもちゃんは泥棒No.1で何の泥棒かと言うとハート泥棒・・・。色気を出して、男達を虜にするということです。
宝塚でやっていると思うと何か恥ずかしいです。
きりやんは夢追いNo.1で毎回、違う夢を言うのですが、私の見た回は
JCBカードでおもいっきりお買い物をすることです」(JCB貸切公演)、
「甲子園で応援団長になることです」、
「なまけものより怠けることです」
でした。
このシーンはシュールに感じますね。
 
客席降りで、通路側の席のとき、近くの生徒さんが近すぎ!と思うくらいおもいっきり見てくれたけど、
誰かはわかりませんでした。たぶん、だいぶ下級生だったと思います。その後、舞台に戻ると、
花道に行かれたので。
 
ユニコーンの場面は音楽が気になりました。何か、アジアっぽいなあと。あとはきりやんの被り物が、
舞台で見てるときは思わなかったのですが、舞台写真を見ると可愛かったです。思わず、
ユニコーン姿のきりやんの写真を買ってしまいました。今回は被り物のきりやんの写真を2枚買っちゃいました。
まりもちゃんの衣装が可愛かったのですが、ここも衣装は羽桜しずくさんに似合うシーンだなと思いました。
まりもちゃんも悪くは無かったのですが。イメージの問題です。
 
黒燕尾が連続であって嬉しい。宇月くんが1列目で踊っていた。後ろ向きで肩をゆらす振り付けの
彼女の踊りが良かった。やっぱり彼女のダンスはいいと思う。
きりやんが階段を降りてくるまでの振り付けがいいですね。
みりおくんが階段1列目だったのですが、学年順で並ばされていて、園加ちゃん、もりえちゃん、マギーより
外側の立ち位置でした。誰の意図でしょうか?まさおくんは学年下でもちゃんと2番手の位置にいたので、
通常はまさおくんの次の位置にいるのに、このシーンだけ落とすなんて、どうなの?と思いました。
 
パレードでは久しぶりに月組に大羽根4つが揃いました。マジシャンの憂鬱以来ですね。まさおくんトップで
みりおくん2番手と言う構想が劇団には無いのでしょうか? きりやんとゆうひさんのその後を見る限り。
 
前回に引き続き、きりやんはいっぱいダンスをしていました。というか、コンビで良く踊っていたなという印象。
きりまりには躍らせろ!と演出家は思うのでしょうか?
きりやんのダンスは一つ一つの動作がきれいでカチッと決まっているのが見ていて上手いなと思うし、
彼女の性格が出ているような気がします。
 
それと、まさおくんの歌が良かったと思いました。前回からの成長を感じました。扱い的にも今回はより
単独2番手に近づいたかな。でもまだ完璧じゃないの。今回はそのかちゃんの退団もあって、たまに
そのかちゃんが優遇されている場面があったし、みりおくんも大羽根背負ったし。
でもこれも悪魔でもショーでの話です。お芝居の方は2番手の役としては弱過ぎ。
というかお芝居はトップコンビ以外、おいしい役は皆無。まあ、前回のジプシー男爵もそうだけど。
 
今回はお芝居でも、ショーでも中央のセリ上がりの大きいセットを使用していました。珍しい。
あ、前回の花組でも芝居で使用されていたか。
 
ショーは割と良かったので次回のショーも良いといいなあ。全国ツアーで回るし。