えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

月組大劇場公演「アルジェの男」「ダンスロマネスク」

全国ツアーが始まる前に書けて良かった。
 
8月27日(土)15:00~ 1階前方下手側
8月28日(土)15:00~ 1階前方下手側
 

「アルジェの男」

今回は、きりやんの髪型が良かった。アルジェ時代に合わせた短髪が。
いきなりクライマックスの感想になりますが、まりもサビーヌが
まさおジャックを撃った後、ジュリアンきりやんの台詞が文語調に
なったような違和感を感じました。この場面でジュリアンがサビーヌに
一緒に逃げようと言うのだけど、それまでの過程から、ジュリアンの
サビーヌに対する気持ちがそこまであったようには感じられなかったので、
ジュリアンがサビーヌのいないところで、サビーヌに思いを馳せる場面が
ほしかったかなあ。
あと、ジュリアンがエリザベートとアナ・ベルの二人をだますような
したたかな男にも見えなかった。まあ、したたかな男ならば、
サビーヌと逃げようとはしないのかもしれないけど。
何か、ジュリアンって悪にもなれず、善にもなれない中途半端な
男なのかなあ?

アナ・ベルはご贔屓の花陽みらくんが演じていたせいか感情移入してしまう。
アナ・ベルの伯母であるポーラ(邦なつき)は、ジュリアンを恨んでいるだろうなあ。
別にアナ・ベル一筋を望んでいなかったとは思うが、姪が亡くなることは想定
していなかっただろうし。アンリがやらなくても、ポーラの放った殺し屋に
ジュリアンはやられていたかも。
 
ラストはそこで終わりですか?という感じ。柴田作品に慣れてきたのか、
衝撃は少ないもののあっけにとられる。生き残った人たちがどうなったか
観客に自由に想像させる終わりなので、ある意味では良いのかな。
 
ジャックまさおは見た目は格好良いが、演技がイマイチかなあ。あの
粘着的な台詞回しは嫌だ。演出家の指導ならしょうがないけど。
悪役でも魅力のある悪役ならいいけど、今回のジャックにはキャラ的に
魅力がなかったのが残念。他の人が演じても魅力的にはならなそう。
 
みりおアンリは、好きな人に異性として見てもらえなかったのが可愛そう
だが、アピールもしていなかったからしょうがないか。
 
もりえ秘書官はピンポイントでの出番ですが、良い役です。
秘書官たちによる「パリは下町」というナンバーも良かったです。
 
マギーはちょっと悪い役ですが、邦さんの相手をするには若造すぎた。
 
アナ・ベルのみくちゃん、良かったと思う。ピアノは上手いし、歌も
中々。お芝居とは関係ないけど、写真に写る時一度、口を閉じてみてほしい。
いつも歯を見せているけど、歯茎まで見えているから微妙なのだ。
 
ピエールの千海くん、アルジェ時代のジュリアンの弟分で中々、目立っていた。
ピエールは、今もアルジェで暮らしているのかなあ。
 
ジュリアンのアルジェ時代の仲間にいた貴千碧くん。髪型がサイヤ人
みたいだった。ショーの前半まで、この髪型でした。イケ面です。
 

「ダンスロマネスク」

オープニングで娘役4人(みくちゃんもいる)のコーラスとまさおくんの
歌で始まって、きりやんがせり上がり、娘役さんたちがいっぱい。
この娘役さんの衣装が良い。衣装と言えば、オープニングはきりやんが
赤でまさおくんが紫の衣装だったのですが、まさおくんの衣装の紫の方が
トップっぽく感じた。他の組子の衣装が赤に近い色だったからかなー。
紫の方が目立っていた。
 
きりやんの銀橋での歌のあとは、まさおくんの場面。まさおくんのお相手は
96期の子・・・。かわいいけど、声が微妙。癪に障る。まあ、宝塚の娘役が
役としてよく出す声の出し方なんだけど、一般にいたらね・・・。
もりえドラキュラ伯爵登場。家来はたまきちと鳳月くん。この二人も怪しい
雰囲気。そして操られて踊るメンバーに紫門くん、貴千くんの同期コンビ。
この二人がまさおくんの両隣で踊っているので、やっぱり花組の同学年より
上げられているよなーと思ってしまう。で、この二人はお気に入りなので、
交互に見ていました。貴千くんはこの場面までは確実にサイヤ人でした。
二人とも格好いい。
 
次は「ノートルダム・ド・パリ」きりやんは醜いカジモド。近くでみたけど、
ファントムより醜かったと思う。ジプシー女の歌が良い。誰だろうと思ったら、
彩星りおんさんでした。としくんがジプシー男Sでまりもちゃんとダンスして
いました。いつの間にかいた悪いフェビウスはマギー。でも何か格好いい。
マギーとの対決で、健闘していたカジモド、結構、動けるじゃん!と思いました。
でも、結局は死んでしまいます。しかし、カジモド念願の羽根をつけて、宙吊りで
終了。全ツではどうなるんだろう?
 
この2場面の語り部をしていた上級生たちの衣装がメルヘン系でよい。
このような衣装を着たお芝居を若手のバウで見たいかも。
 
次は「月色男子」 音楽がもっと弾けていたほうが良かった。ゆりやくんは
色気のある表情が出来ていて良かった。それに比べたら煌月さんとたまきちは
まだまだでした。さわやかな笑顔しかできていなかったので(ある意味今しか
できない表情かなあ。学年が上がるに連れて落ち着いた笑顔になるから)、
頑張って、キザっているように見える。でもしっかり客席にはアピールしてた。
ゆりやくんも客席にかなりアピールしていて、アピール力があるように思える。、
ファンだからそう感じるかもしれないけれど。上手側にいた、としくん、貴千くん
はあんまりチェックできなかった。こういう、若手のアピール場面は、必須で
入れてほしいな。ショー作家の先生がた。花組では、まとぶん時代のショー
3作品では、こういうのなかったよねえ。こういうので、まあくんを使えば
良かったのに。
 
中詰め。みりおくんはめっちゃ早替わり。きりやんの衣装が「アパショナード」で
あさこさんが来ていた衣装に似ている。黒のジャケットに赤のシャツ。
音楽が馴染みのある曲。やはり、月組のショーで使われていたかな?
紫門ゆりやくん、前髪を立てているが、中詰めの衣装が似合っていて、正統派の
男役の格好がよく似合う子だなと感じる。みつるくんはイマイチなんだよねえ。
この場面でマギーが関ジャニ∞横山裕くんっぽい雰囲気を感じた。具体的な
言葉では説明できないけど、関ジャニのコンサートでの横山くんの雰囲気と
何か似てる。
まりもちゃんがもりえちゃん、マギー筆頭の上級生、中堅の男役さんたちとダンス。
続くは、まさおくんがセンターで、路線若手男役と娘役さんたちのダンス。男役と娘役さんたちは
カップルで踊っていたけど、姉さん女房のカップルばかりだった。
続いて、みりおくんがロケットボーイで、ロケットダンス。ロケットの子達の
衣装が可愛い。
日曜日は通路側にいたので、客席降りで、手を出して、ジェンヌさんたちと
タッチしました。その中には貴千くんもいたはず。あれば貴千くんだと思います。
そのとき、下手の一番前で踊っていた男役さんがイケ面でした。誰だろう?
お約束のきりやんとまりもちゃんのデュエットダンスで締め。
 
中詰めの後は「SKY DANCE」まさおくんが語り、2羽のカモメが踊りながら
ついていきます。カモメちゃんは隼海さんと風凛さん。
この場面はお馴染みの総踊りなのですが、動きがカモメらしい振り付けで、
手の動きが良かった。音楽がジブリっぽく感じました。2階席から見たら
きれいだったと他のブロクや掲示板で見たので、全国ツアーでは、ぜひ
2階席から見てみたい。
 
カモメの後は、フィナーレ。まずはまさおくんの銀橋ソロより。2番手らしい
扱いですな。
その後はまりもちゃんを始めとする娘役さんたちのダンス。
大階段が登場で、男役の黒燕尾ダンス。きりやんがトップになってからは
全てのショーで黒燕尾でしたね。もちろん、最後のショーも黒燕尾だろうし。
黒燕尾ではなかったら、齋藤先生は非難されまくるだろうなあ。
で曲はゆずの「虹」でした。ボレロにアレンジしてあったけど、微妙だったかも。
最後はやはり定番のデュエットダンスでした。エトワールは羽先まなさん。
今回で退団だったらしいけど、良かったです。
 
中村A先生のショーは「ミロワール」以来、2回目でしたが、中々良いと思いました。
ショー作家は少ないので、もっとショー作品で大劇場公演を担当されたらいいのでは?
お芝居ではほとんどオリジナルをされていないですよね?去年の麗しのサブリナが久々?
この方の作品はスカステでよく再放送されている「君に恋してラビンス」の印象が強いです。
 
あと、今回のショーは全体的にとしくんより紫門くんを良く見ていた。この二人
対称で並ぶので、上手と下手で別れるのだ。今回は、紫門くんのほうが下手に
いたので、単純に紫門くんを良く見る事になったのですが。紫門君もショーでの
立ち位置が良いなと思うけど、最後のパレードではまだ銀橋には乗れていなかった。
新公を卒業した次回からは乗れるかな?