えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

花組大劇場公演「愛のプレリュード」

3月27日 11:00 1階前方下手側 15:00 2階前方上手側
4月17日 11:30 2階最後列センター 阪急交通社貸切公演
 
宝塚と先日の東宝とまとめて書きます。
阪急交通社貸切公演の司会は舞風りらさんでした。舞風さんはほとんど馴染みが無いのですが、
ほんわかした喋り方ですね。本来なら、終演後の挨拶では同期ならではのトークがまとぶんと繰り広げられる
予定だったのでしょうけど、叶わず、舞風さんの登場も無く、義捐金の募金のお願いでした。
私もわずかながら募金をしました。娘役さんの持っている箱にしたのですが、誰か分からなかった・・・。
でもって、そのまま満足して劇場を出たのですが、すぐさま、ロッカーに荷物を忘れているのに気づき、
戻りました。そして、荷物を取ってロビーに行ったら、先ほどより人が大勢いて、何事?と思ったら、
いつの間にか、まとぶんも立っていました。荷物を忘れなければ、まとぶさんをこんなに近くで、
見かけなっただろうなあ。
それにしてもジェンヌさんは舞台上で見るより細く、小さく見える。特に顔が大きいと思う人でも
舞台以外で見るより小さいし、スタイルは明らかにその辺を歩いている一般の人たちより良いし。
前置きが長くなりましたが、公演について書きます。

「愛のプレリュード」

・多くの方のブログ等の感想にあったように、主人公フレディ(真飛聖)の相手役はキャシー(蘭乃はな)ではなく、
ジョセフ(壮一帆)だと私も感じた。最後、花道でフレディがジョセフの名前を叫んだり、二人で踊り始めた
際は、そこ、普通はヒロイン(の出番)だろ!と思ったものです。ヒロインの立場無し。フレディがキャシーを
好きになるのにちょっと説得力が無かったかなあ。
 
・全体的にオサさんのサヨナラ公演の「アデュー、マルセイユ」に似ているなと思った。故郷に戻って来て、
最後は去るみたいな。ちょっと裏社会の話がまざったり。ただ今回は何故、フレディがサンタモニカを
去る必要があったのかよくわからなかった。事件が解決してもそこにいればいいじゃん。ボディーガードの
仕事なら他にもあるだろうし。母親もいるんだし。キャシーに見守られながら最期を迎えてもいいじゃん。
でもまとぶんジョセフ、かっこよかったですよ。まとぶん、喉強い?声がめっちゃ出ている。宝塚特有の
トップ用のマイク調整が入っているのかな?
 
・みつるくん(華形ひかる)のマウロ、集団芝居かと思いきや、キャラ立ちしていました。ジョセフと
二人だけの芝居のシーンがあったり、「ジョセフの今の相棒は俺だ!」という台詞があったり、
フレディにジョセフの時計を渡したり・・・。ファンとしては嬉しい。でも、どんなにマウロがジョセフを
慕っていても、ジョセフがフレディの腕の中で死ねるなんて幸せだと言うんで、ちょっと切ない役ですね。
あと、フレディがマウロたちのことを「いい手下を持ったな」と言っていたのですが、
そこは仲間せめて部下と言ってほしかった・・・。手下は響きが良くない。部下もそうなのだけど、
こちらはビジネス上の言い方なので、まだ良い。ビジネス上は部下だから。ガルボ(夏美よう)が言うのは
納得なのですが、フレディには手下と思われたくないというか。
マウロのビジュアルですが、やっぱり髪型はあんまり好きじゃないです。役に合わせているのはわかるけど、
オールバックは似合わないんです。おでこが丸いし。今思えば、パーマの時が良かったなあ。
でも、マウロ自体はすごくいい役でしたし、みつるくんのお芝居も良かったし。
今までの大劇場公演の役では一番好きです
 
・ふみかさん(紫峰七海)とみつるくんが同じ仲間って新鮮。あんまり言葉は交わしていないんだけどね。
もっと絡んでほしいな。
 
・パメラ(天咲千華)とマウロは夫婦なのですが、あんまりそこまで夫婦を感じさせるエピソードは
無かったです。あまちゃきは演技は上手いと思っていたけど、この役をするのには若すぎたな。
だからと言って、他に良い役は無かったし・・・。キャシーに姉妹をつけたりしても良かったかな?
 
・演出家の鈴木先生植田紳爾先生の弟子だそうです。ファン歴が数年の私でもそれを感じる演出が
ありました。
植田先生が以前、語っていた「台詞を言う生徒は前に出して台詞を言わせる」です。地下のシーンで
娘役さんたちがしゃべっていたのが正にそういう演出でした。鈴木先生、これは真似しなくてもいいのでは?
大劇場デビューということで初心(基本?)に立ち返ったのかしら?
それから最後の銀橋の台詞は無くても良かったかな。そのまま無言で立ち去るでも良かったと思います。
中だるみを感じたので。同じく、マウロがジョセフと共に闘うのを決意した時、「生きて帰ったら、
パメラに・・・・」は台詞が長く感じた。ここはスパッと短い台詞で言った方がいいと感じた。テンポが
悪く感じたので。
 
・今回、退団のめおちゃん(真野すがた)についても語りたいが・・・。執事長でした。一花ちゃんとは
それぞれ執事長とメイド頭でコンビっぽくなっていました。一花ちゃんはおばあちゃんメイドでしたが。
見た目はマロングラッセっぽいけど、マロングラッセのような毒舌は無く、お嬢様に甘いメイドでした。
めおちゃんはスタイル抜群で衣装もばっちりはまっていました。でもあんまり大した役でも無く、もっと
他にいい役は無かったのかと思うけど、無かった・・・。しいて言えば、ハッチさんの役かな。でも
最後が悪役って宝塚的には良くないのかも。
 
・壮さんのジョセフは、久々に壮さんの十八番の役が来たー!って感じで。既に挫折している役で、
挫折専科とは違うと言えば、違うのですが、似ていたかなと。
 
・みわっちとまとぶんは幼馴染でいいのかな?みわっちには見せ場が無かったな。
 
・フレディのお母さん(初姫さあや)は何が原因で記憶喪失になったの?フレディがいつの頃、記憶が
無くなったんだろう? 怪我をする前は記憶が無い母との交流は無かったのか? このお母さんの
設定は謎だらけです。でも、ラストでお母さんと施設の子供たちとのやりとりは好き。フレディと
キャシーの最後のシーンの影ソロがさあやちゃんで、凄く良かったです。
 
・キャシーの蘭乃はなさんは役のせいもあってか、台詞がきゃんきゃんうるさく感じてしまった。
花組ではしばらくトップ娘役の大人の女性の役は見られないのかなあ。らんとむさんには大人の
女性との絡みを期待したいのに。
 
・天真みちるくんのパン屋の親父、出番は1シーンでも印象に残る役でした。
 
・カフェのシーンで冴月瑠那くんはよっち(月央和沙)とともに店員さんの役でした。金髪のイケメン
くんでした。きっとモテルだろうなあ。台詞が無くて残念。小芝居はずっとやっているのですがね。
 
数字オーバーしたので、レビューは次の記事に書きます。