えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

「わが歌ブギウギ-笠置シヅ子物語-」&「スウィングボーイズ」その2

「スウィングボーイズ」2/5(月)昼

会場は東京芸術劇場中ホール。当日券にて観劇しました。サイドブロックの後ろの方ですが、
右隣が誰もいなかった。いい作品だったのに、残念。平日の観劇って初めてで、いつも土日で客席が
ほとんど埋まっている光景しか知らないのでこういうこともあるのね。
ロビーに入って思ったのはお花がいっぱいで、華やかだったが、何となく、
お稽古事(ダンス関係、演奏関係など)の発表会っぽい雰囲気を感じてしまった。
商業演劇とは何か違う、身内で集まっている、そんな雰囲気に感じた。そうだ、やたらあちこちで、
挨拶が交わされていたからかな~?

姉の純子役の大浦みずきさんがパンフレットで一番に来ていても、弟の孝之(高野絹也さん)が
主役だと思って観ていた。いかにもええとこのお坊ちゃんっという雰囲気が出てて、
ちょっとむずがゆいけど、いいキャラでした。
舞台演出家役の戸井勝海さんが2幕でソロで歌って、やっとミュージカルっぽさを感じた。歌、上手いな~。
舞台上でのショーを観てて、昔のようなショーをもっと観てみたいな~と思った。こういうのをやっているのは、
宝塚歌劇団とかくらいなんですかね?あんまり商売にならないのかな~。ダンスのみって。

敏子役は伊東恵理さん。東北弁も歌も上手い!初めてジャズを歌うシーンはかなりかっこよかった。
田舎娘とのギャップが出ていて。
両親役の宝田明さん&ペギー葉山さん。お似合いのカップルでした。雰囲気があっている。アメリカナイズ
なところとか。ペギーさんは歌も上手くてもちろん英語の発音も良くて、もっとミュージカルで観たいと
思った。この年齢なら踊れなくてもいいですよね?
純子役の大浦さん、姉さんキャラ良い。ダンス、やっぱりいい。手足が長い!!で、声は低め。
イーストウィックの魔女たちの印象があって、この役は大浦さんがするには年齢高めじゃ?と思ったけど、
良かったです。

そして、ボーイズたちの生演奏!!初めて楽器をされる方もいたらしいけど、よくここまで演奏が
できるようになられたな~。すごい!。この舞台を観て、無性にジャズを聴きたくなってCDを買ったし、
楽器をやってみた~いと思ったです。日本のジャズ史の紹介でいろんな曲が聴けていい曲あるじゃん
と思って観ていました。
舞台の印象として、歌よりジャズの生演奏の方が印象に残って、ミュージカルって感じが
しなかったけど、でもいい舞台でした。

まとめ
この2作品を見て、「わが歌~」はミュージカルじゃないけど、益々ミュージカルが好きになった。
というか、音楽っていいなと本当に思う。いい曲を聴くとそんなふうに音楽に対して思う。
私は、歌は下手で、楽器は昔、ピアノをちょこっと、筝を8年くらいやったけど、今は聴くの専門だが、
音楽はいい!と再認識しました。
でもって、舞台には、音楽も必要だ~。でそれが華やかだといいな。
で、この2作品は舞台の時代設定は戦前・戦中・戦後だったので、いろいろ、共通事項がありました。
その一つが「パーマネントはやめましょう」という看板を持ったご婦人方が出てきたこと。
これはついこないだ見た「おもろい女」でもあったので、この時代の舞台には欠かせないわかりやすい描写
なんだろうな~。エンターテイメントに対して戦争がどんな影響を受けたのかという。