えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

月組大劇場公演「エドワード8世」「Misty Station」2

「Misty Station」

齊藤先生のその前の雪組のショーはそんなに気に入ったわけでもないので、
不安でしたが、このショーは大好き。どれくらい好きか、ライブCDを
買うくらい。
しばらくは、車の中でリピートして聴いていたし、DVDも何回も見た。
だいたい、私のショー(レビュー)に対する感想は、オープニングが
一番好きで、残りの場面はそうでもないっていうのがほとんど。
でも、このショーは全場面、好きだ。今まで、DVDでショーを見ると、
飛ばす場面があるけど、このショーはそんなことは無く、通しで全部
見てしまうのだ。
オリジナル曲が少なく、ほとんど、既存曲をアレンジして使用していて、
しかもアニメソングや日本の昔の歌謡曲などで、批判もあるようだけど、
でも、それでも好きだ。
ただ、私はその既存曲のほとんどを知らなかったです。
エヴァンゲリオンの曲も、見ていないので、オープニング曲くらいしか
聴いていなかったし…。知っていたら、また、違う感想だったかも
しれませんね。
 
プロローグは、きりやんのソロ銀橋。これから旅を始めるんだけど、
終わりのような雰囲気が退団公演っぽい。
 
次に駅。みりおくん、ガチャさんの駅員にまりもちゃんが列車に乗車
して、旅に出ようとする。
 
そして、オープニングが始まる。ここの衣装は好きだな。AKB48みたいと
言われていたけど…。
まさおくん中心で、始って、大盛り上がり。
スターさんたちがちょこっとずつ、ソロがある。
りっちーとマギーはセリ上がりで登場していた。
 
オープニングの後、もりえちゃんのソロ銀橋。齊藤先生のショーでは
お馴染みの動物4人組も一緒に、ここの歌が、日本のフォークソング「風」を
アレンジ。東京の千秋楽では、最後、もりえちゃんが「センキュー」と
言ってました。
 
次の場面は、まりもちゃんが孤独な戦士。マギー:サタン、
みくちゃん:ミューズ、みりおくん:バファロー。
音楽が「PRIDE」のテーマ曲と蝶野正洋のテーマ曲「FANTASTICLITY」
みくちゃんが黄色の衣装でソロもあり、大活躍でした。まりもちゃんの
ダンスも良かったです。
 
次の場面は、きりやん:Agent(警官)、磯野さん:マフィアのボス、
ちゃぴ:ボスの愛人、まさおくん、りっちー:ちゃぴを狙う謎の二人組。
そして、マフィアの部下たち、チャイナ服の女たち が出てきて、
場所は香港っぽい。香港スターの劉徳華(アンディ・ラウ)の名前が
看板に出ていたので。
きりやんがちゃぴを守る内に二人は恋に落ちて…みたいなストーリーでした。
バウでしっかりしたストーリーで見てみたいような、でもショーの
一場面だからいいのかも。
この場面で良かったのはもりえちゃんのソフト帽とスーツ姿が見れたこと!
齊藤先生が分かって、させたのかは分からないけど、最後にもりえちゃんの
ソフト帽とスーツ姿を与えてくれてありがとう。もりえちゃんおソフト帽の
被り方、ばっちりでスタイルも良いので、めっちゃかっこ良かった!この
着こなしが月組の下級生に伝わっているといいのだが。特に、宇月くん、
貴千くん、紫門くん辺りに。
で、この場面の曲も既存曲で、「AMBIENT-57」「朝き夢見じ」。最初、
聞いた時はオリジナル曲かと思っていたけど、既存の曲と知って、
びっくり。この場面にぴったりだったと思う。特に「朝き夢見じ」は
歌詞は宝塚でつけたものですが、良かった。
 
中詰め。みりおくん、たまきち、鳳月くんたちが登場。たまきち、鳳月くんの
衣装は、大王四神記のフィナーレの玄武の場面の衣装でした。あの甲羅の
衣装、使い道があったのね。
その後に出てくる、もりえちゃんを始めとする男役・女役さんたちの
鬘と衣装は微妙です。曲はオリジナルの「Misty Junglle」
その後、エヴァンゲリオンの曲「集結の園へ」に乗って、まさおくん、
まりもちゃんが順に登場して、二人でダンス。周りでも若手路線メンバーが
4組、踊っています。みくちゃんは紫門くんと踊っていたけど、
紫門くんが細くて、みくちゃんが丸っこいので、何か、アンバランスでした。
私は好きな二人が踊っていて嬉しかったけど。
 
その後、またエヴァンゲリオンの曲魂のルフラン」で、ロケットガール
登場。この最初に出てきて、歌っている子も千海華蘭さんかと思って見ていたら、
晴音アキさんでした。で、まさかのきりやん登場、きりやん熱唱!このときの
お衣装、いいですね。 きりやんの動物コスプレはきりやんが可愛くみえるよ。
でも、ロケットの時、トップを登場させるのは良くないと思う。だって、
トップのきりやんばかり見て、ちっともロケットダンスを見ていなかったんだもん。
ちなみにすみれミュージアムで、恐らくエヴァンゲリオンを知らないだろう
人たちがこのシーンのこの曲がすごく好きをおっしゃっていましたね。
 
そして、きりやんは客先から去り、まさおくん中心で皆勢揃いして、中詰めは終わり。
 
「Day Dream」舞台中央からきりやん登場。歌いながらダンス。まりもちゃんも
登場して、二人は出会い、踊ります。花道から二人のニンフが出てきて、
歌います。この二人が一樹千尋さんと輝城みつるくんで、私はこの場面のこの
二人にくぎづけになりました。二人とも男役なのですが、女役として歌っていて、
曲もすごく良くて、印象に残りました。きりやんが踊っているのに、この二人
はかり見ていました。
 
場面は変わって、踊り終えたきりやんは列車の中。車掌のガチャさんが
「旅はどうったか?」と尋ねる。退団を意識した演出。
で、周りに人が集まってきて、「風に抱かれて」を歌います。
一緒に退団する人たちにもソロがあります。
盛り上がったところで、まさおくん、みりおくんたちを始めとする月組
たちが大階段から登場。きりやんのことを「You're Misty」と言って、
また、盛り上がりまして、組子たちが下手の花道から舞台更に上手の花道まで
並んで、きりやんは銀橋に出て、組子達がきりやんを見つめます。
 
大階段からまりもちゃんも降りてきて、グッド・バイ・マイ・ラブ」を
銀橋を渡りながら歌います。さすがにこの曲の選曲はベタ過ぎ。でも良い曲
なので、すーっと入ってくる。
 
まりもちゃんの歌が終わると、大階段にはまさおくん中心に男役さんたちが
黒燕尾で、ズラリ勢揃い。曲は「The Final Countdown」まさおくんが
歌い出すと、もうすぐ終わるんだな―と感じます。きりやんも登場してきて
ダンス。きりやん時代のショーの大階段は全て、黒燕尾でしたが、
きりやん自身が大階段でダンスする時間は少なくて、残念。あと、退団時の
黒燕尾は装飾無しが正統派っぽいイメージがあったので、きりやんの黒燕尾は
飾りがついていて、うーんと思ったけど、後のまりもちゃんとのデュエット
ダンスを考えたら、この衣装のほうが似合うのかなと思った。黒燕尾については
サヨナラショーの大階段での黒燕尾でのダンスのときは、装飾無しの黒燕尾だったので、
まあ、いいか。
 
男役さんたちのダンスの後、まりもちゃんも娘役さんたちを引き連れて登場。
曲は「Alone Again」 男役さんたちと合流して、みんなでダンス。
それが終わると、遂にデュエットダンス。曲は「マイ・ウエイ」同じく
退団の沢希理寿くんがカゲソロ。沢希くんの退団は意外でした。みりおくんと
同期で、歌で使われていて、月組の為にももっと残ってほしかったなーと思う。
さて、思えば、きりやんとまりもちゃんってよく一緒に踊っていたなと思う。
ショーの最後のデュエットダンス以外でも。そういや、ショーの最後の
デュエットダンスにまさおくん、みりおくんが関わったことは無かった様な気がする。
3組のデュエットダンス、あさこさん、きりやん、ゆうひさんが揃っていた時は
あったのになあ。
 
そして、フィナーレ。エトワールは退団のりっちー。りっちーは男役から娘役
への転向組。久々に、「ファンシーダンス」を見たら、ゆうひさんの後ろで、
みりおくん、みっしょん、宇月くんと一緒に踊っていた。きりやんのお披露目の
新公でヒロインを演じ、きりやん時代限定の娘役2番手さんでした。一緒に、
退団というのは清いと思う。まあ、残っていたら、きりやん時代ほど良い役は
来ないのかもしれないけれど。最後の日、帝国ホテルに入るりっちーを間近で
見ることができました。
で、階段下りでは、煌月さんは階段下りできず、たまきちが娘役二人と一緒に
下りてきました。その後に、宇月くんと紫門くん。この二人はかろうじてって感じ。
みくちゃんがマギーと一緒に下りてきてびっくり。りっちーみたいに娘役2番手さん
になれるといいのに…。
 
まとめ。既存曲をYoutubeとかで聞いたのですが、アレンジの仕方とか
使い方とか、本当に場面に合っていて上手いなーと感じました。
そう言えば、アニメを使ったことも批判されていましたが、私は気になりませんでした。
本当に、今までのショーの中で一番です。
齊藤先生、きりやんの退団公演で良いショーを作ってくれてありがとう。