えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

雪組大劇場公演「JIN-仁-」「GOLD SPARK!」

10月21日(日)11:00~、15:00~
 
雪組トップコンビの退団公演です。
2012年は3組もトップコンビが退団するとは思いませんでした。
雪組は予想外でした。
 

JIN-仁-

原作の漫画は呼んだ事無くて、テレビドラマをちょっと見たという感じ。
テレビドラマで印象に残っている人は、内野さんの竜馬、小出くん、
幕末物に出演だけど竜馬役ではない武田鉄也、綾瀬はるか中谷美紀とか。
ラストは漫画もドラマも知らないですが、宝塚バージョンになっているようです。
 
ちぎさんの竜馬、好きなキャラだった。2番手なのに、キムさんの
後にすんなりトップになれず、残念感があるけど、お芝居では良かったです。
 
コマちゃんが関西弁の蘭法医で、彩凪翔演じる医師とそりが合わないで
言い争っていたので、結構二人とも印象に残った。
 
まっつがあの小出くんの役ということで、あまりイメージが湧かず、
楽しみでしたが、まっつらしく真面目な恭太郎になっていた。
 
みっちゃんは勝海舟で、普通の専科さんがやっても良い役で、
スターが演じるにはちょっとそんな役。でもみっちゃんの勝自体は良かったです。
 
ともみん、火消しの役で江戸っ子口調。似合っていた。
最初、幼なじみのお駒(大湖せしる)と何故、結婚に至ったかよくわからなかったけど、
2回目見た時、火事の場面でお駒を助けていて、あ、成るほどと分かりました。
 
大くんはこの公演から雪組生。フランス人の役で、野風を身請けする人。
背が高いので、フランス人の役は合っていたし、出番は少なくても印象には残った。
 
きんぐ、どこに出ている?と思っていたら、最後に中岡慎太郎が出てきて、
やっときんぐ来たー!状態。竜馬と一緒に出てきて、殺される。
でも、そんなにおいしくない出番だった。
2回目を見たら、他の場面で違う役で出てきていた。
フットルース」を見ていただけに残念。ともみん、大くんが異動してきて
一番、割を食ったのはきんぐだと感じた。それこそ彩凪くんの役をきんぐで、
中岡慎太郎を彩凪くんの方が良かったかなと思った。
 
彩風さんが新公主演なのに、本公演では渋い役所を演じていた。
まっつ恭太郎に「高岡様」と呼ばれるのだから。最初、誰が演じているか
わからず、新公学年の人が演じているとは思わなかった。
 
野風は次期トップの愛加さん。セリフは花魁言葉で独特でしたが、悪くなかった。
でも、何か丸顔すぎて、この役には丸顔が仇になっていると感じた。
 
咲は綾瀬はるかの印象が強くて、美海ちゃんと綾瀬はるかの持ち味が違うというのが
分かった。仁がいなくなっても病院を守り続けたというのがわかって、良かった。
 
仁の音月桂は、恋人が重病を患わっていて、それを治せない自分にジレンマを
抱えながら、タイムスリップしてしまう人。その時代で生きる決心をしながらも
現代に戻ってくる。そして、元の恋人そっくりな人が咲の子孫になっていて、
その恋人と結ばれるのかなてな感じで終わり。
ヒット漫画の主役だけあって、悪くは無いですが、最後格好良く去ってほしい
気持もあった。ちょっと衣装がね。
 
漫画原作だけあって、一幕物ながら、路線スターにはそれなりに印象に残る役を
付けていたので、良かった。内容的には一本物で良かった。トップのサヨナラ公演に
なったから1幕物になったのかな。そうなるとキムさんの退団はやっぱり急だったのかしら?
 

「GOLD SPARK!」

ネット上で、「ダンスロマネスク」に似ていると書かれていたのですが、
確かに構成が似ていました。
「仁」が通常より時間が長くなった分ショーの時間が削られたのですが、
それはダンスロマネスクのお芝居風の場面2場面が1場面になったということか。
そのお芝居風の場面は、キムさん、美海ちゃん、まっつ、みっちゃん中心のコーナー。
まっつとみっちゃんの美声が楽しめます。
 
みりおくん率いる月色男子に相当するのがその後の、ちぎさん中心の若手場面のコーナー。
この場面に注目の永久輝せあさんが最下級生で入っていました!彼女は路線に
乗りそうですね。楽しみだ。
 
次が中詰め。娘役の衣装がダンスロマネスクの中詰めの衣装と同じだった…。
こんなんだから、余計、似ていると言われるのだ。
コマとともみんが一緒に歌っていたな。大ちゃんときんぐがコンビ風だったか?
 
中詰めの後か?フィナーレ前だったか忘れたのですが、みっちゃんが一人で出てきて
歌ったシーンもありました。
 
中詰めの後のシーンが例の皆で総踊りの場面。赤色の衣装でした。
 
フィナーレの始まりは彩凪くんと彩風さん二人の銀橋渡りから始まったと思う。
とにかく、二人で銀橋を渡るシーンがあって、それが目立ったので、ともみん以下よりも
印象に残るというか。雪組生の路線は今、うじゃうじゃいるけど、この学年の路線にも
場面をきちんと与えているので、いい事だと思います。花組もキキちゃんが異動してきて、
今後はあるかな?
 
その次に、幕前でのちぎさんと娘役さんたちのダンスでした。ダンスロマネスクで言うと、
まさおくんが歌って、まりもちゃん中心の娘役さんたちのダンスシーンに当たるかな。
 
その後、幕が上って、大階段が現れてキム先頭で?逆三角形の並びで男役さんたちが
下りてきて男役ダンス。2列目がまっつとみっちゃんが並んでいました。
そして、オーソドックな黒燕尾でのダンス。キムの衣装は飾り無しです。
やっぱり、退団公演の時の黒燕尾はトップでも飾り無しですよねえ。齊藤先生は
何できりやんの黒燕尾は飾り有りにしたんだろう…。
 
最後はキム、美海のデュエットダンス。
みっちゃんがエトワールだったかな?記憶が曖昧です。
 
確かに、「ダンスロマネスク」を踏襲したショーだと感じます。
でも、つまらないショーでは無く、私は楽しめました。
 
トップコンビの退団公演という事で。まずはキムさんから。こんなに早く
退団するとは思わなかった。実力はある人だからもっと見てみたかったです。
美海ちゃんはキム以外の人とは組む気が無いから、辞めるんだよね。トップとして
大劇場3作で、学年も6年目で、早すぎる。宝塚が本当に好きな子だったから、
もっといてほしかったなあ。残念。研2でキムと組んでから、恐らく
キムの相手役になるんだろうなと思っていたし、一時期は水さんの相手役にも
なるかなと思っていたけど、すんなりとは相手役になれなかった。
何だろうね。最初からキムとコンビを組ませたかったなあ。
彼女、まだ若いし、かわいいし、芸能活動を続けてほしいですね。