えんため語り部屋

舞台を中心としたエンタ-テイメントについて語っています

なにわバタフライ Nwe Version 北九州芸術劇場中劇場 3月7日13:00~

席は割りと前方で上手側。

作・演出:三谷幸喜、出演:戸田恵子ということで初演の時から気になっていたのですが、
今回、九州でも上演されるということで、観て来ました。北九州劇場は、松たか子さんの
「SISTERS」以来です。調べてみるとそれは2008年ですので、2年振りですね。蛇足になりますが、
目的だった田中哲司さんがそのときよりちょっと有名になられたかなあ。仲間由紀恵さんと
噂されたりして・・・。相変わらずテレビドラマにチョクチョク出演されていらっしゃるけど、
最近、以前より太られているのが残念。

さて、メインの「なにわバタフライ」ですが、一人芝居はたぶん初めて観たのですが、最後まで
飽きさせない内容で良かったです。
すぐに芝居に入るのかと思いきや、素の戸田さんの状態で、舞台をセットすることから始まって、
一人芝居の種類について語られたりで、そっから、お芝居に入っていきました。
ミヤコ蝶々さんをモデルにした作品なのですが、私のミヤコ蝶々さんの印象は、既に関西の
お笑い界の大御所で、歯に衣着せぬ言い方が印象的。そういった印象なので、見た目は全然、
違うのですが、京唄子さんと系統が同じように感じてしまう。でもよく知っている人からすると
違うのだろうな。

ミヤコ蝶々さんが主に関わった男性たちとの話がメインでしょうか。その中でも、私が印象的
だったのは父親との関わりが深かったということ。両親で、どちらかというと母親が出てくる
印象が強いので。お父さんは最初はちょっとだらしない感じもしましたが、娘のことを心配して
いるような描写も出てきて、人間味があったと思います。
お父さんを初め、恋仲?になった人たちはそれぞれ、四角の縁で表現されていました。男性の他に
だんなさんの浮気相手も四角でした。最初の旦那さんが当時の落語界(芸の世界)での大御所さん
だったせいか一番、大きい四角でした。その方はもちろん、2番目のだんなさんも私は知らんよなあ。
そういうのことを知っていたら、もっと、楽しめのかな?知らなくても十分、楽しめましたが。
でも自分がテレビで見たことのある人の話だったので、所々はその人の裏の部分を見ている
ようで、恥ずかしい気もしました。全く知らない昔の人、それこそ、ミュージカルになった
エリザベーに対しては恥ずかしいとかにはならないですよね。

戸田さんですが、関西弁はミヤコ蝶々さんがしゃべっていたのとは違うなと感じたのですが、
関西人では無いので、あんまり気にしません。やり過ぎると物真似っぽくなるかもしれないですし。
そこは難しいところですよね。ふと宝塚版「相棒」を思い出しました。

衣装の早替えしながらしゃべるのは大変だなと思いました。
小さい頃の表現の仕方が面白かったです。
1時間45分、戸田さんの芝居を十分に楽しむことができました。
一人芝居ってこういう風に表現できるのだなといろいろ感心しました。